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就職できない若者の「トンデモ言動」

「エントリーするかどうかは母に決めてもらいます」
親に依存しすぎたトンデモ息子の就活の行方

櫻井樹吏 [キャリアコンサルタント]
【第7回】 2014年4月16日
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 キャリアコンサルタント改め、4月からキャリア・プロデューサーと名乗らせていただいております、櫻井です。

 就職活動中の皆さん。就職活動中の家族を持つ皆さん。

 突然ですが、ご存知でしょうか?

 就活への親の干渉度合によって、子どものその後の人生が180度変わってしまうという事を……。

増え続ける親の過干渉と、子どもの親依存

ケース1)応募企業を1社ごとに母親に確認しないと前へ進めない男性Yさん

 Yさんは大学卒業後の4年間、大手企業の契約社員として勤務してきた26歳の男性です。今後の人生設計を考えるに当たり、正社員として働いていく事を検討し、私と出会いました。

 これまでの経験や志望業界などの話を掘り下げ、具体的に応募する企業名も決まってくると、少しずつ就職活動の形をなしてきました。そんなある日、これからの活動についてお話をしていた時の事です。

 Yさんはなぜか、企業に応募をする段階になると、必ず1日悩んでから決めるという癖がありました。正確に言うと、「一度、悩みを家に持ち帰って考えてから」結論を出すという癖です。もちろん、志望企業を決めるという事はそんなに簡単ではないですし、会社を調べる為の時間も必要です。

 ある時に、1日家で悩んでくる時に何をしているのかを聞いてみた事がありました。すると彼の口から衝撃的な言葉が発せられました。

 「エントリーするかどうかは、母に決めてもらっています」

「親のエゴ」が絡む就職活動

 株式会社ディスコが2013年11月に発行したキャリアリサーチで、全国の主要企業1045社に対して行った調査データがあります。

 「学生の親から連絡を受けた経験」という項目を見ると、企業規模が300名未満の企業では11%の企業が連絡をもらった事があると答え、1000名以上の企業が実に22.6%という割合で親からの連絡を受けているといいます。同社は、会社の規模が大きくなるにつれて、応募者が多い分、親が登場する機会も多いようだという見解を述べています。

 これは昔からの傾向なのかもしれませんが、就職支援の仕事をしていると、必要以上に家族の意見が出てくることが多いのが現状です。

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櫻井樹吏 [キャリアコンサルタント]

1980年生まれ。大手通信会社の人事部、総合人材サービス会社の若者専門コンサルタントを経て独立。
2010年から500名を超える若者を支援し、年間のカウンセリング数は1200回を超える。 独立後は若年者、主婦の再就職、雇用支援機構や公共事業の講師・コンサルタントを中心に活動中。ホームページ:http://www.sakuraichirin.tokyo


就職できない若者の「トンデモ言動」

一部の若者が大量の内定をもらう一方で、ある一定数の若者は1社も内定をもらえない――。そんな現実が今の就職市場にあります。そんな就職難の実態を景況感のせいにしてしまいがちですが、実は内定をもらえない若者には特徴があります。それは、彼らが「トンデモない言動」をすることです。この連載では、3年間で450人ほどの就職できない若者を支援してきたキャリアコンサルタントの櫻井樹吏さんが、彼らのトンデモ言動の中身と、そんな彼らがどう就職していったのかをお伝えします。

「就職できない若者の「トンデモ言動」」

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