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領域を超える経営学
【第14回】 2014年4月21日
著者・コラム紹介バックナンバー
琴坂将広 [立命館大学経営学部国際経営学科准教授]

第14回
日本に生まれても年収300万円を稼げない!?
世界的価値連鎖で失われる不平等の“恩恵”

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ベンチャー企業の経営者として実務に携わり、マッキンゼー&カンパニーのコンサルタントとして経営を俯瞰し、オックスフォード大学で学問を修めた琴坂将広氏。『領域を超える経営学』(ダイヤモンド社)の出版を記念して、新進気鋭の経営学者が、身近な事例を交えながら、経営学のおもしろさと奥深さを伝える。連載は全15回を予定。

世界経済の行く末、国際経営の未来の姿とは

 世界経済はどこに向かうのか。未来の国際経営の姿はどのようなものか。

 こうした大味の質問に対しての適切で確度の高い答えは、実際のところ、私も含めてほとんどの人は持っていません。

 1970年代に「石油資源があと数十年で枯渇する」と予想した人がその予想を外したように、そして、80年代に「日本の成長が世界を飲み込む」と予想した人がその予想を外したように、私たちが生きる社会と経済は、かなり偶発的な要素にも左右されて、予期し得ない未来に進んでいきます。

 とはいえ、この連載の契機となった拙著『領域を超える経営学』(ダイヤモンド社)では、すでに理解されている事実から立論すれば、世界がどのような方向に向かいつつあるのかの現状、また未来の可能性について議論することは可能であると主張しています。

 ほのぼのと続けてきたこの連載も、今回を含めて残すところ2回となりました。今回は「世界的な価値連鎖の時代」という現代の特徴について簡単に触れ、最終回となる第15回は、『領域を超える経営学』の終章でも触れているシナリオ分析について解説し、ひとまずの筆をおきたいと考えています。

 今回も、少し肩の力を抜いたブログ的な記事をお楽しみください。

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琴坂将広(ことさか・まさひろ) [立命館大学経営学部国際経営学科准教授]

慶應義塾大学環境情報学部卒業。在学時には、小売・ITの領域において3社を起業、4年間にわたり経営に携わる。 大学卒業後、2004年から、マッキンゼー・アンド・カンパニーの東京およびフランクフルト支社に在籍。北欧、西欧、中東、アジアの9ヵ国において新規事業、経営戦略策定のプロジェクトに関わる。ハイテク、消費財、食品、エネルギー、物流、官公庁など多様な事業領域における国際経営の知見を広め、世界60ヵ国・200都市以上を訪れた。
2008年に同社退職後、オックスフォード大学大学院経営学研究科に進学し、2009年に優等修士号(経営研究)を取得。大学の助手を務めると同時に、国際経営論の研究を進める。在籍中は、非常勤のコンサルティングに関わりながら、ヨットセーリングの大学代表選手に選出されるなど、研究・教育以外にも精力的に活動した。2013年に博士号(経営学)を取得し、同年に現職。専門は国際化戦略。
著書に『領域を超える経営学』、共編著に『マッキンゼー ITの本質』(以上、ダイヤモンド社)、分担著に『East Asian Capitalism』(オックスフォード大学出版局)などがある。
Twitter:@kotosaka


領域を超える経営学

ベンチャー企業の経営者として実務に携わり、マッキンゼー&カンパニーのコンサルタントとして経営を俯瞰し、オックスフォード大学で学問を修めた琴坂将広氏が、3つの異なる視点でグローバル経営の過去、現在、そして未来を語る。『領域を超える経営学』(ダイヤモンド社)の出版を記念して、新進気鋭の経営学者が、身近な事例を交えながら、経営学のおもしろさと奥深さを伝える。連載は全15回を予定。

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