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第一三共で勢い増す旧第一勢
印子会社売却の裏に社内抗争

週刊ダイヤモンド編集部
2014年4月22日
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製薬大手の第一三共は2008年に約5000億円で買収したインドのランバクシー・ラボラトリーズを実質的に売却する。その裏には旧三共と旧第一製薬の社内抗争があった。

 「この買収はやるべきではない!」。2008年、国内製薬大手である第一三共はインドの製薬大手ランバクシー・ラボラトリーズを約5000億円で買収した。経営陣から大型買収の決定を知らされた第一三共幹部の数人は、顔を赤らめて猛反対した。

2008年に庄田隆会長(右)らがランバクシーの買収を実施。14年4月に中山讓治社長(左)が実質売却で幕引きした
Photo by Hiroaki Miyahara、AP/AFLO
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 第一三共は三共と第一製薬が統合して05年に発足しており、ランバクシーの買収に猛反対した幹部はいずれも第一出身者。そのうちの一人が中山讓治・現社長だった。

 ランバクシーはジェネリック医薬品(新薬の特許が切れると参入する同成分の安い医薬品)の世界大手だ。第一三共はジェネリック医薬品事業と海外事業の拡大を目指して買収に踏み切ったのだが、反対派は「筋が悪過ぎる」と主張した。

 というのも当時、ランバクシーから原薬(医薬品の有効成分)を仕入れていた国内ジェネリック医薬品メーカーは、品質があまりに悪いため、日本で販売できるレベルまで品質を引き上げる手間とコストに苦しんでいた。

 そうした実態に目をつぶった代償は大きかった。

 6年後の14年4月7日、第一三共はランバクシーを実質的に売却することを発表した。インドの製薬大手サン・ファーマシューティカル・インダストリーズが株式交換で吸収合併するもので、ランバクシーの株式約63.4%を保有している第一三共は、この取引によってサン・ファーマの株式約9%を取得する。つまり、損切りでランバクシーの支配権を手放すことにしたのだ。

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