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「引きこもり」するオトナたち

「大型連休は非正規労働者にとって“死刑宣告”」
ゴールデンウィークを喜べない引きこもる大人たち

池上正樹 [ジャーナリスト]
【第195回】

 引きこもりをしている大人にとって、クリスマスから年末年始の時期はとてもつらい。

 そんな話を昨年末に取り上げたところ、孤立している人たちから、数多くの共感が寄せられた。

 そんな彼らが、これから迎えるゴールデンウィークのような長期の連休に対しても、同じような思いを抱いているという。

 テレビ画面の向こうには、リゾート地の楽しそうな光景が次々に映し出されていく。

 そして、行楽地や海外へと向かう空港やターミナルの人混み、高速道路の渋滞…。

 1年のうちでも、クリスマスシーズンと並んで、世間とのズレや、世の中から置き去りにされたような疎外感を味わう時期でもある。

 中でも、なかなか正規で雇ってもらえず、お金のない人たちにとっては、世間の浮かれたムードには「ついていけない」というのも無理はない。

「自分の惨めさを痛感する」
年収100万未満という50代男性の悲鳴

 「人々が幸せであるのは喜ぶべきことだと思うので異論はありません。ただ、大型連休中は、やはり自分自身の惨めさ、侘しさ、悲しさを痛感し、孤独であることを再認識させられます」

 そう明かすのは、地方の街で社会的に孤立し、困窮生活を強いられている50歳代男性のHさん。

 ハローワークで紹介された、法定最低レベルの時給のアルバイトにしか就けず、日々の生活に精一杯。子どもの頃からいじめられる性格で、人間への不信感から「世渡りが下手」「人間関係が下手」な人生を歩んできた。

 仲良くしなければと思って、つい人を信じるがゆえに、その分、傷つけられる。正直者がバカを見る世の中。

 「日本は、狂ってます」

 Hさんは、ぽつりと言う。

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池上正樹 [ジャーナリスト]

通信社などの勤務を経て、フリーのジャーナリストに。主に「心」や「街」を追いかける。1997年から日本の「ひきこもり」界隈を取材。東日本大震災直後、被災地に入り、ひきこもる人たちがどう行動したのかを調査。著書は『ひきこもる女性たち』(ベスト新書)、『大人のひきこもり』(講談社現代新書)、『下流中年』(SB新書/共著)、『ダメダメな人生を変えたいM君と生活保護』(ポプラ新書)、『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』(青志社)など多数。TVやラジオにも多数出演。厚労省の全国KHJ家族会事業委員、東京都町田市「ひきこもり」ネットワーク専門部会委員なども務める。YAHOO!ニュース個人オーサー『僕の細道』

 


「引きこもり」するオトナたち

「会社に行けない」「働けない」――家に引きこもる大人たちが増加し続けている。彼らはなぜ「引きこもり」するようになってしまったのか。理由とそうさせた社会的背景、そして苦悩を追う。

「「引きこもり」するオトナたち」

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