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人手には頼らない。すべてのコンテンツは
ユーザーの行動からロボットが決める
――グノシー共同CEO・木村新司氏、福島良典氏に聞く

ダイヤモンド・オンライン編集部
【第41回】 2014年5月23日
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ネットの広告が儲からないのは
PCがメインだから!?

――記事を提供する「ダイヤモンド・オンライン」などのコンテンツプロバイダー(メディア)との関係は、どう考えていますか?

木村 グノシーというアプリはコンテンツの「配達」の機能を担っています。グノシーの見出しをタップすれば、メディア側(のスマホサイト)に飛んでいくので、メディアにとってアドオンの収益機会を与えていると考えています。

 グノシー自体の収益源は、アプリ内の広告表示ですが、これはグーグルの検索結果の横に出ている広告と同じようなものだという認識です。

 広告枠を販売するメディア側にとって、ネット広告のビジネスが厳しい状況なのは承知しています。しかしそれはグノシーのせいではありません。広告モデルを採用している多くのネット媒体は、主体がまだPCサイトです。だから儲からないと考えています。

――PCだから広告が儲からないとはどういうことですか? むしろ、メディアとしては、スマホ広告の収益性の低さが課題という認識がありますが…。

木村 一般消費者にとって、既存の媒体の広告は何気なく見ていることで認知されていきます。テレビのCMは、わざわざカットしなければ自然と目に入ってきます。また雑誌の広告も、ページをめくっていくと見てしまう。

 それらに対してPCで見るWEBサイトの広告は、コンテンツの横に置かれているケースが多いですよね。それですと、人間の目は無意識に広告を“よけて”コンテンツだけを追うことができてしまう。なので、広告の効果が低いと思っています。

 しかしスマホであれば、コンテンツを縦にスクロールしていった先に出てくる広告はよけようがない。スマホのほうが高い効果が期待できると思います。スマホの浸透で、ネット広告が雑誌程度に高収益になっていく可能性があると考えています。

 我々は新しいスマホの広告の見せ方の解を作り、コンテンツ会社の皆さんにも提案していきたいと思っています。この開発は、かなりいいところまで来ています。

インストールまでの敷居は低い。
問題は定番のアプリになれるか

――「ウルトラマン」のテレビCMをよく見かけます。かなりの広告費だと思いますが、いま実施している理由は?

 アプリの認知を高めるために始めました。とくにアプリの場合、テレビCMは操作の流れを効果的に見せることができるので、使っていただくきっかけになると思います。ネット上の口コミの効果と併せて、急速にダウンロード数は増えており、現在300万ダウンロードを突破しています。伸びのスピードは速くなっています。

 この時期にテレビの実施を決めた理由ですが、過去のソーシャルゲーム企業の実施例などを参考にして、タイミングを当社なりに検討した結果です。

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