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人手には頼らない。すべてのコンテンツは
ユーザーの行動からロボットが決める
――グノシー共同CEO・木村新司氏、福島良典氏に聞く

ダイヤモンド・オンライン編集部
【第41回】 2014年5月23日
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木村 たとえばパーソナライズができるアプリでも、元になるコンテンツのジャンルが狭いとか、リアルタイムに情報が更新されないなど、グノシーの機能とは異なるアプリが大半です。そのせいか海外の主要なアプリのアクティブユーザー数は、ダウンロード数に対して10%程度と聞きます。グノシーのアクティブユーザー30%とはかなり違うので、勝算はあると考えます。

――言語が違えば、ニュースの解析プログラムのルールも違いませんか? 英語には英語のプログラムが必要なのではないでしょうか。また、たとえば中国語などは簡単にはいかないのでは?

福島 それは基本的に違います。ニュースの解析プログラムの根幹のエンジンは共通で、これは言語が違っても同じです。それに言語別のチューニングを乗せていく形なので、比較的容易に多言語に対応できます。これぞロボットの面目躍如というところですが、“人力”で関連度合いをいちいち調べている方式では、多言語対応は極めて難しいと思います。

 実をいいますと、最初に始めた「日本語」があらゆる言語の中で最も難しい言葉の1つです。なので、コンテンツの分析チームはわずか数人で、多言語にも対応できています。むしろ、海外展開時にはアプリの機能など、サービス面の対応のほうが重要です。

「パーソナライズされ過ぎ」は疲れる
少しは「箸休め」が必要

――ニュースアプリは競争が激化していると思いますが、グノシーが他のサービスより優れている点、強みは何ですか?

福島 オカルトみたいな話ですけど、ユーザーの行動はすべて見ています。ユーザーの状況によって、一番「気持ちがいいもの」を先回りして用意できるように、ひたすら行動を追いかけているので、行動分析力については自信を持っています。

――グノシーが目指すのは、コンテンツの「究極のパーソナライズ」ですか?

福島 個人個人に合わせていくことは1つの到達点で、いまはもう少し大きくユーザーの行動を把握して、最大公約数的な情報のおススメをしていますが、だんだんと個々のユーザーのレベルに落とし込んで個別に対応できるようになっています。究極的には、一人ひとりに最適なものを完全にチューニングできるようになるでしょう。

木村 ただし、パーソナライズできることと、常にパーソナライズすることは話が別です。アプリを開いたときに、すべて興味があるものがびしっと並んでいると、それはそれで疲れてしまいます。少しは「箸休め」がほしい。

 同じ考えで、時間帯や曜日によっても、月曜の朝と、金曜の夕方では届ける内容の濃さも変えていく必要があります。

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