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米国市場で「ニュースアプリ」が
伸びていない理由は何か

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第296回】 2014年5月22日
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 日常生活に必須に見えて、米国では今ひとつ大きく成功を収めないのが、ニュースアプリだ。

 アメリカでのニュースアプリは、新しいものが出て来ては、消え去ったり買収されたりすることが続いている。そして、業界としての動きは多いものの、確固としたカテゴリーになり損なっているところがある。

フリップボードのWEBサイト

 代表的なニュースアプリは「フリップボード」で、シェアは44%と最も大きい(モバイルパブリッシャーのオンスワイプ調べ)。2009年に創設されたフリップボードは、そもそもニュースのアグリゲーションをパーソナルに美しく見せることで、このニュースリーダーというアプリの先駆けとなったものだ。

 フリップボードは、今年になってCNNから競合の「ザイト」を買収。パーソナル化のためのアルゴリズムに特徴があるとされていたザイトだが、最初に買収したCNNでは、パーソナル化でもトラフィックの面でも期待ほどには貢献しなかったらしく、持て余したようだ。

バタバタと軌道修正に追い込まれる
大手ネット企業のニュースアプリ

 フリップボードの競合として他に出現したアプリには、グーグルの「カレント」、「パルス」、AOLの「エディション」などがあったが、それぞれ志半ばにして予想外の道をたどった。

 グーグルはカレントを中止。カレントのアプリはその後「グーグル・ニューススタンド」となって、つまりは新聞や雑誌の購読を売るアプリになった。

 パルスはリンクトインに買収され、それによってリンクトインのアカウントを利用してログインし、そのニュース内容もリンクトインでつながっている人々の間で話題のものが優先されるようになった。純粋にニュースをカスタマイズできるという、当初の目的とは違ってしまったわけだ。

 エディションも中止に。AOLが鳴り物入りで発表し、それなりに期待もされたのだが、長期的に続ける意味も見いだせなかったようだ。

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瀧口範子 [ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。


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