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夢は9割叶わない。
【第2回】 2014年5月26日
著者・コラム紹介バックナンバー
弘兼憲史

“夢を諦めず、がんばり続けるのは正しいのか?”
人生をより良くするには「やめる決断」が必要。

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「努力すれば、夢は叶う」「がんばることは素晴らしい」。学校や社会の中で、この価値観を教えられてきた人が多いかと思います。しかし現実問題として、本当にこの考え方は正しいのでしょうか。人生を充実させることができるのでしょうか。

「夢を諦めずにがんばり続ける」のは、
本当に正しいのか?

 夢を持つのはすばらしいことです。でも、夢には期限をつけるべきだと僕は思っています。

前回の記事でも述べましたが、僕の知人に、芸大合格を目指して5年、10年と挑戦し続けている人がいました。そんな人に対して「夢を諦めずにがんばっているなんて、すごい!」と評価する人も大勢いますが、僕は懐疑的です。

 もちろん、がんばること自体を否定するつもりはありません。
 しかし、「芸大合格を目指していたら、30歳になっていた」ら、その人の人生は本当にそれでいいのだろうかと思ってしまいます。

 仮に芸大に合格しても、それで画家になれるわけでも、イラストレーターになれるわけでもありません。飯が食える保証など、どこにもないわけです。

 こんなことを言うと、「世の中には何十年も不遇の時代、下積みを経験した後に成功する人もいるじゃないか」と反論する人が出てきます。テレビや雑誌は、そんな「不遇の成功者」をとり上げ、美談に仕立て上げるのが大好きです。

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弘兼憲史(ひろかね・けんし)

1947年、山口県岩国市に生まれる。早稲田大学法学部を卒業。
1970年、松下電器産業株式会社(現:パナソニック株式会社)に入社。漫画家として独立するため1973年に退社。
1974年、『風薫る』にて漫画家デビュー。その後、『人間交差点』で第30回小学館漫画賞、『課長 島耕作』で第15回講談社漫画賞、2000年『黄昏流星群』で文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、2003年日本漫画家協会賞大賞を受賞。
2007 年、学術及びスポーツ・芸術分野における優れた業績等に対して、天皇の名で授与される『紫綬褒章』を受章する。
サラリーマンとしての経歴を生かし、現代社会に生きるさまざまな大人たちの生活や、葛藤をテーマとした作品を描いている。代表作の『島耕作』 シリーズは、累計発行部数が4000万部を超え、団塊世代を中心に熱烈な支持を受けている。
2014年、デビュー40周年を迎えるが、才能だけでも、努力だけでも生き残れない漫画という世界の中で、現在も連載を複数抱え、第一線を走り続けている。


夢は9割叶わない。

願えば夢は叶う――。よく使われる言葉です。果たしてそうでしょうか。
現実には9割、いえ、もっと高い確率で夢は叶いません。ほとんどの人にとって、夢は夢で終わります。
本連載でお伝えしたいことは、「夢」という言葉を「目標」に変え、実現可能なステージでいかに闘うか、というメッセージとその具体的な方法論です。
『課長島耕作』『黄昏流星群』などの大ベストセラーを世に送り出し、努力だけでも、才能だけでも生き残れない漫画という世界の中で、40年にわたって第一線を走り続けてきた弘兼氏に、その極意を語ってもらいます。

「夢は9割叶わない。」

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