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超入門 資本論
【第4回】 2014年6月9日
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木暮太一

あなたの給料はこうして決まっていた!
成果を出しても給料が上がらない本当の理由
教養として知っておきたい資本主義のルール

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「成果を上げても給料が上がらない」「頑張りが認められない」と嘆く人は多い。しかし、資本主義のルールからすれば、それは大きな間違いである。給料はどのように決められているのか?なぜ職業によって給料に差が出るのか?その秘密は、150年前に書かれた『資本論』ですでに解き明かされていた。

あなたの給料は、こう決まっていた

 これまで、商品の値段の決まり方のルールを説明してきました。値段は、「おいしい」という「使用価値」ではなく、どれだけ「労力をかけたのか」という「価値」で決まっていました(→第1回第2回第3回)。

 マルクスは、取引するものはすべて「商品」であると説きました。そう考えると、あなたの労働力も「商品」だということになります。あなたは、会社のために時間と体力と精神力を使って働きます。そして対価として給料を受け取ります。これは立派な取引ですね。つまり、労働力も「商品」なのです。

 ということは、「労働力の値段」も、商品と同じように決まっているということになります。つまり、ぼくらの給料は、商品の値段の決まり方とまったく同じように考えることができるのです。

 商品の値段は、商品の「価値」が基準になって決まっていました。その商品をつくるのに、どれくらいの労力がかかっているか、どれくらいの原材料が必要か、どれだけの原価がかかっているかで「価値」が決まり、それを基準に値段が決まっているのですね。

 ぼくらの労働の値段も一緒です。給料も同じ理屈で決まっています。だとしたら、みなさんの給料を決めているのは、「みなさんの労働力をつくるために必要な要素の合計」と考えられるのです。

 商品の価値は、商品を生産するのに必要な要素の合計です。つまりこれは、その商品の「生産コスト」です。同じように、労働力の価値も、労働力の「生産コスト」で決まるというわけです。

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木暮太一 

[作家、一般社団法人 教育コミュニケーション協会 代表理事]

慶應義塾大学経済学部を卒業後、富士フイルム、サイバーエージェント、リクルートを経て独立。
学生時代から難しいことを簡単に説明すること、頭の中を言語化することに定評があり、大学時代に自作した経済学の解説本が学内で爆発的にヒット。現在も経済学部の必読書としてロングセラーに。相手の目線に立った話し方・伝え方が、「実務経験者ならでは」と各方面から好評を博し、現在では、企業・団体向けに「説明力養成講座」を実施している。フジテレビ「とくダネ!」レギュラーコメンテーター、フジテレビ「ネプリーグ」、NHKEテレ「ニッポンのジレンマ」「テストの花道」などメディア出演多数。
著書に『「自分の言葉」で人を動かす』(文響社)、『カイジ「命より重い!」お金の話』(サンマーク出版)、『今までで一番やさしい経済の教科書』(ダイヤモンド社)など多数があり、累計150万部。


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