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岩崎剛幸「新店、ウォッチ!!」

ユニクロは、なぜJ.クルーに興味を持ったのか?
NYの繁盛店が取り組む戦略から見えるもの【後編】

岩崎剛幸 [船井総合研究所 上席コンサルタント]
【第17回】 2014年6月4日
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儲かる店には
儲かるための共通項がある

前編では、ニューヨーク・マンハッタンの最新ファッションエリアと注目の店舗をご紹介しました。後編では、J.クルーのアンテナショップをピックアップし、そのブランド戦略を追いながら、ユニクロがJ.クルーに興味を持った理由を探ります。そして最後に、ニューヨークの繁盛店が共通して取り組んでいることについて整理し、これからの日本の店舗が取り入れるべきポイントをまとめます。

街の雰囲気を活かした店
バーがセレクトショップに

 マンハッタンのダウンタウン・トライベッカエリアは、レンガ造りでヨーロッパ風の街並みがきれいな、いま最も注目のエリアです。最近では著名人が居を構えるなど、高級住宅地としての顔も持ち始めていますが、元々はおしゃれとは程遠い倉庫街でした。

 しかしSOHOと同様、このエリアにアーティストが住み始め、次第にレストランやセレクトショップなど、センスの良いショップが作られるようになってきた中でも、一番の注目が「J.CREWリカーストア」です。

【J.CREWリカーストア】

 一時期、「ユニクロがJ.クルー買収か?」というニュースにより、一躍その名を轟かせたアメリカのカジュアルブランド・J.クルー。同社のアンテナショップであり、J.クルー人気に火をつけたのが2008年8月オープンのJ.CREWリカーストアです。こちらは30坪ほどの小さな店ですが、J.クルーオリジナル商品に加えて、同社がセレクトして買いつけた商品も陳列・販売されているセレクトショップです。

 その店づくりには大きな特徴があります。

 元々は、酒店だった場所がレストランブームでバーになり、さらに改装されて同ショップがオープンしました。通常の店づくりは、外の建物はそのままでも、内装はリノベーションするものですが、同店は外も中もほぼそのまま使用していて、まさに「バー」なのです。

 バーで使われていたままのカウンターにジーパンが陳列され、フロアにはオールデン(アメリカを代表する靴ブランド)に別注したローファーやニューバランスのスニーカーなど、イメージに合ったセレクト商品が並んでいます。また、バーカウンターにいるスタッフが接客しているという他にはない雰囲気も見られます。

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岩崎剛幸 [船井総合研究所 上席コンサルタント]

平成3年、株式会社船井総合研究所入社。現在、同社、上席コンサルタント。「戦略は思いに従う」を信条にファッションを専門分野として、現在では百貨店、アパレルメーカー、SPA専門店を中心としたアパレル、流通小売業のコンサルティングに従事している。現場支援と通算2,000回を超える講演活動により、情熱に満ち溢れた企業づくりにまい進している。テレビ出演、雑誌、新聞などへの執筆も数多く、コメンテーターとしての活動にも注目が集まっている。この数年のコンサルティングテーマは「永続するための企業ブランド戦略づくり」。社員が誇れる会社を作るためのコンサルティングに全力を注いでいる。
最新著の『超繁盛店のツボとコツがゼッタイにわかる本』や『コンサルタントの「お仕事」と「正体」がよーくわかる本ー本当のところどうなの? 本音がわかる! 仕事がわかる!』(共に秀和システム)などがある。

【関連サイト】「丸の内ではたらく情熱コンサルタントのブログ」


岩崎剛幸「新店、ウォッチ!!」

リニューアル店舗、新店、新業態などの新しい商業施設に、街歩き・店歩き歴21年の岩崎剛幸・船井総合研究所上席コンサルタントが取材して、レポートする。岩崎氏はファッション業界や百貨店業界を専門分野にしており、鋭い視点が持ち味。商圏に与える影響や店としてのオモシロさ、新しさ、消費市場の流行のタネなどを探していく。

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