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iPhoneとリンクしたスマート補聴器も
難聴者向けのスタイリッシュな高性能機器が続々登場

筒井健二
【第219回】

 2014年5月、デンマークの補聴器メーカーGN ReSoundの日本法人「ジーエヌリサウンド ジャパン」が、世界で初めてのiOS端末に対応した補聴器「ReSound LiNX」を日本市場で発売した。

 一般的に補聴器というのは“人の生の声”を聞きやすくするための機器である。厳密にいえば、人の声の周波数を聞きやすくするためのものであり、肉声と異なる周波数──たとえばテレビや電話などを介して伝わってくる声は聞き取りにくい。

 そこでReSound LiNXは、音声処理技術サラウンド・サウンドbyリサウンド(TM)を採用。電話でのやりとりはもちろんのこと、駅や人混み、集会場など、ざわざわした場所での会話や聞こえにくい音域をテクノロジーで補うことに成功した。人に備わっている耳の本来の機能や働きを実現している。

2014年5月より発売を開始した「ReSound LiNX」。スピーカーを本体の外に出し、外耳にはめ込む構造とすることで小型化・軽量化に成功。重さはわずか1g。本体価格49万円(税別)

 「そしてReSound LiNXの最大の特徴は、iPhoneやiPad、iPod touchなどアップル社製品と直接接続する点にあります。補聴器のコントローラーとして使ったり、音楽や動画、電話音声を補聴器で聞くことも可能。海外旅行で現地の言葉を自動翻訳し、耳に届けるといった進化形ウェアラブルギアとしての可能性も期待できます」(ジーエヌリサウンド ジャパン マーケティング部 池田慶弘氏)

 2014年1月時点で、日本のスマートフォン保有率は55.2%(博報堂DYホールディングス調べ)。昨年8月の調査から8ポイント上昇していることからも、スマホユーザーの急増ぶりがうかがえる。また、これまで若年層の持つものというイメージが強かったスマホだが、50歳、60歳、70歳代の使用率も増加傾向にある。「今後はAndroidとの連携も強めていく」(池田氏)という言葉からも、「スマートフォン×補聴器」市場の成長が感じ取れる。

 また、オシャレな外見も人気となりそうだ。従来の補聴器は、髪の毛か肌の色に近いカラーリングしかラインナップされていないことが多かったが、ReSound LiNXは赤や青、金など全10色を用意。補聴器にファッション性を加え、身につけることに価値を与えている。

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