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宝珠山卓志 モバイルフロンティアを駆け抜けろ!

2020年のモバイル革命を先取りしてみよう(後編)

宝珠山卓志 [株式会社D2C 代表取締役社長]
【第17回】 2014年6月20日
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 NTTドコモが発表した2020年ビジョン「HEART」は、“スマートイノベーションへの挑戦”と題される。2010年ビジョンであり、この連載の第1回で紹介したMAGICに比較すれば、さらにヒューマンな要素を重視している。

 この世界は、実は前回紹介した第5世代のモバイル環境がなければ実現できない世界なのだ。その夢を見るのはもちろんNTTドコモだけではない。世界中で、そうした世の中の実現を夢見て、さまざまな技術開発が行われている。

仮想現実の極致とも言える
ライブコミュニケーションシステム

 HEARTはHarmonize、Evolve、Advance、Relate、Trustの略だ。サービス・ネットワークの進化、サービスの融合による産業の発展もさることながら、国・地域・世代を超えた豊かな社会への貢献、つながりによる喜びの創出、安心・安全で心地よい暮らしの支援を強調する。競争ではなく共創の世の中を作ると考えるとわかりやすいと思う。

 さて、そのHEARTを具現化した2020年ビジョンの映像「CULTURE SYMPHONY」をご覧になっただろうか。

NTTドコモが制作した2020年ビジョン「HEART」のイメージビデオ「CULTURE SYMPHONY」から

 そこで展開されるのは、華やかな未来都市の風景でも、成長する大都市や産業のイメージでもない。かつてインドのママ・グプタの下でホームステイをしたことのある世界中の5人の若者とママ・グプタの心の交流を描いた物語だ。離れていても、心を通わすことができる、モバイルはそのためのツールになるという宣言だ。

 その映像の中に、慣れ親しんだ携帯電話機(スマートフォンやフィーチャーフォン)は登場しない。Google Glassのようなメガネやカチューシャ、あるいはコンタクトレンズなどの網膜投射型3Dディスプレイ。アクセサリーやキーホルダーなどの形になったカメラ端末からなるライブコミュニケーションシステムが主流だ。

 それにより、あたかも隣に通話の相手がいるように、あるいはその人の部屋や、夜の砂漠など、その人がいる場所に招かれたようなライブ感の中で会話ができる。同時通訳機能もサービスされるので、海外の友人ともストレスなく会話を楽しむことができる。

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宝珠山卓志[株式会社D2C 代表取締役社長]

1972年2月9日生まれ・東京育ち・妻と子供一人・趣味はシャンパーニュ。
1995年早稲田大学社会科学部卒業後、電通入社。マーケティング局配属後、第7営業局NTTドコモ担当。2000年D2Cへ出向。営業部長、営業推進部長を経て、2004年取締役COOに就任。2010年代表取締役に就任。現在に至る。


宝珠山卓志 モバイルフロンティアを駆け抜けろ!

モバイルマーケティングの第一人者が、業界動向や日々の話題にふれつつ、日本あるいは日本企業が持っている力の再検証と、それらを踏まえたグローバル市場における日本企業のポテンシャルを前向きに検証していく。

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