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公認会計士・高田直芳 大不況に克つサバイバル経営戦略

管理会計が引き起こす粉飾決算――ドラッグストア業界は
左から仕入れて右へ売るだけのビジネスモデルなのか

高田直芳 [公認会計士]
【第135回】 2014年6月20日
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 明日(6月21日)は、二十四節気の夏至。暦の上では夏本番だ。春分の頃まで、マツモトキヨシの入り口近くで所狭しと置かれていた花粉症マスクは、いまは跡形もない。UVケアや防虫スプレーが山積み状態である。

 筆者は乾燥肌なので、冬場は保湿クリームが欠かせない。サンドラッグを訪れると、保湿クリームがあったはずの棚には、スプレータイプの制汗剤がこれまた山積み状態だ。店頭に並ぶ商品を見て、そこに夏の暑さを一層自覚する。

 かつて、ドラッグストアの店内は、化粧品やボディケア商品を買い求める女性客が大半を占めていた。昨今のドラッグストアは、安売りを武器に、男性客をも取り込むようになってきた。

 缶ビールとつまみを買う程度なら、コンビニやスーパーよりも、ドラッグストアのほうが安いこともある。ビール券や商品券を使えるのも便利といえる。

第9回コラム(セブン-イレブン&ローソン編)では、筆者の自宅から駅までの間に、セブン-イレブンが林立していることを述べた。その間隙を縫うように、マツモトキヨシ、サンドラッグ、スギ薬局(以下「スギHD」とする)、ウエルシアなどのドラッグストアが、数十メートル間隔で軒を並べている。

 いまでは、ローソンなどを加えたコンビニの店舗数よりも、ドラッグストアの店舗数のほうが多くなってきた。

 今回は、ドラッグストア業界の決算データを拝借して、この業界で採用されているビジネスモデルの考察と、これに付随して、すべての上場企業で行なわれている「管理会計の粉飾決算」を紹介することにしよう。

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高田直芳 [公認会計士]

1959年生まれ。栃木県在住。都市銀行勤務を経て92年に公認会計士2次試験合格。09年12月〜13年10月まで公認会計士試験委員(原価計算&管理会計論担当)。「高田直芳の実践会計講座」シリーズをはじめ、経営分析や管理会計に関する著書多数。ホームページ「会計雑学講座」では原価計算ソフトの無償公開を行なう。

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公認会計士・高田直芳 大不況に克つサバイバル経営戦略

大不況により、減収減益や倒産に直面する企業が急増しています。この連載では、あらゆる業界の上場企業を例にとり、どこにもないファイナンス分析の手法を用いて、苦境を克服するための経営戦略を徹底解説します。

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