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外資系リーダーが日本を変える

外資系企業出身者の危機感
――日本についての「知識」がなければ
“根無し草”になる

足立 光・ワールド 執行役員 海外本部本部長

GAISHIKEI LEADERS
【第1回】 2014年6月27日
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日本全体でグローバル人材の不足が叫ばれる中、外資系企業のリーダーが日本企業のマネジメントへ転進するキャリアが目立つ。日本企業の最優先課題といえる「経営のグローバル化」の実現に、外資系出身者はどのような貢献をしていくのか。20年以上の外資系企業でのキャリアを経て、現在ワールドの海外本部を率いる足立光氏に聞いた。

なぜ、日本企業に転じたのか

  日本企業の最優先課題は何か。それは間違いなく「経営のグローバル化」です。欧米市場を対象とする製品のグローバル化ではなく、今求められているのは真の意味での世界展開を可能にする経営のグローバル化であり、そのための人材のグローバル化のはずです。

足立 光(あだち・ひかる)
ワールド 執行役員 海外本部本部長

1968年アメリカ・テキサス州オースチン生まれ。一橋大学商学部卒業後、P&G入社。ブーズ・アレン・ハミルトン、ローランドベルガーシュワルツコフ ヘンケル社長を経て、2013年より現職。外資系企業での経験を日本と日系企業の変革に活かしたいとの想いからGAISHIKEI LEADERSのオーガナイザーとしても活躍する。

 それなのに、世界を見渡せば、日本および日本人の存在感が低下しています。新興国が台頭する中、「その他大勢」にくくられるようになっている。この「世界の現実」に危機感を感じたことが、外資系でのキャリアを捨て、日本企業に転じた最大の理由です。

 資源の乏しい日本が世界市場で存在感を示すには、経済力でリードしていくしかありません。それには、日本企業のマネジメントのグローバル化が必須であるはずなのですが、遅々として進んでいません。これは非常にまずい。

 私はこれまで「日本人として、外国人に負けない」ことを念頭に仕事をしてきました。そんな私が今まで日本企業ではなく外資系企業で働いてきたのは、外資系のほうが短期間に多様かつグローバルな経験ができる(自分が成長できる)、また外資系の中で日本人として活躍することで日本人の世界での地位向上に間接的に貢献できると考えたからです。

 ところが40代になってから、内省したり、自分にとって最後になるかもしれない仕事について考えたりするようになりました。そうこうするうちに、日本社会、日本企業の現状を見るにつけ、自分にできることをしたいというマグマがふつふつと湧いていることに気づいたのです。日本の社会、日本企業にもっと直接的に貢献できる仕事がしたい。これが率直な気持ちです。ワールドを選んだのは人との縁です。

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GAISHIKEI LEADERSは、外資系企業での仕事等を通じて日々グローバル社会とかかわってきたメンバーが、自らの『和魂洋才』を一層磨き上げ、社内外で活用し、グローバル社会と調和した、開かれた元気な日本の未来を実現することを目指し、設立されたコミュニティ・プロジェクトです。『和魂洋才』の梁山泊となり、日本社会・日本企業の多様性の欠如や視野狭窄、長期停滞等の課題に対して、新たな視点での解決策を提案し、政治・経済・教育の各分野から日本社会に変革を起こしていくことをゴールとして活動を展開しています。

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外資系リーダーが日本を変える

真のグローバル経営を経験してきたビジネス・リーダーが、日本社会・日本企業の多様性の欠如や視野狭窄、長期停滞などの課題に対し新たな視点での解決策を提案し、政治・経済・教育の各分野から日本社会に変革を起こしていくことをゴールとして活動する「GAISHIKEI LEADERS」。そのメンバーが、日本企業にとって最優先課題といえる「経営のグローバル化」について各自の経験と知見に基づき、グローバル規模の仕組みを理解し、日本のユニークな強みをそれと調和させた上で一層輝かせていくための新しい「グローバル経営論」を解説します。

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