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田中秀征 政権ウォッチ

ヤジは日本の“政治文化”の水準か!?

田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]
【第239回】 2014年6月26日
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 東京都議会の女性議員に対する悪質なヤジが問題となっている。

 渦中の塩村文夏都議が24日に外国人特派員協会で記者会見をしたことにより、このニュースは世界中を駆けめぐることになった。

 ヤジを飛ばした1人である自民党の鈴木章浩都議は23日、塩村都議に謝罪した上で記者会見し、あらためてヤジ発言を認めて謝罪。けじめとして自民党の会派を離脱した。

「公然たるウソ」は致命的
会派離脱だけでは許されない

 この件には2つの側面がある。

 ひとつはヤジ発言の内容がきわめて不適切で低劣であったこと。それを改めて検討する必要もない。

 もうひとつは、彼が当初、自分のヤジ発言を否定したこと。要するに公然とウソをついたことである。

 前者だけなら、発言後直ちにその否を認めて謝罪すれば、自民党の離党でも許されたかもしれない。この場合でも会派離脱だけでは世間は許さなかっただろう。

 後者は全く致命的で、遅かれ早かれ議員辞職は避けられまい。もしも本人が自ら辞職しなければ、自民党や都議会は当然辞職を勧告することになる。

 塩村都議は会見で、他にも悪質なヤジを飛ばした議員がいたと言っている。そして、一番ショックを受けたのは、「ヤジに迎合した笑い」だったとも述べた。

 それにしても他のまだ出てこないヤジ議員はどうするのか。このまま逃げ切るつもりなのか。

 だが、これほど波紋が大きくなれば、とても逃げ切ることはできない。徹底的に追跡されていずれすべてが明らかにされるだろう。

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田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]

1940年長野県生まれ。東京大学文学部、北海道大学法学部卒業。
83年、衆議院議員初当選。93年6月、新党さきがけ結成、代表代行。
細川政権発足時、首相特別補佐。第一次橋本内閣、経済企画庁長官。
現在、福山大学客員教授、「民権塾」塾長。


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かつて首相特別補佐として細川政権を支えた田中秀征が、期待と不安に溢れた現政権の動向を鋭く斬り込む週刊コラム。刻一刻と動く政局をウォッチしていく。

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