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「理不尽な評価」に負けない方法
【第1回】 2014年7月7日
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藤本篤志

会社の中には「理不尽な評価」への
不満が渦巻いている

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サラリーマンの評価は上司の胸三寸。昇進や昇格、昇給やボーナスの査定も上司の評価しだいといった場合も多く、言ってみれば上司に生殺与奪権を握られているようなもの。それなのに、もしも上司に見る目がなかったら……。
「こんな理不尽な評価を受けるくらいなら辞めてやる」と思い詰めてしまう前に、「理不尽な評価」と上手く付き合って、不条理なサラリーマン社会をしたたかに生き抜く術をお教えします。

サラリーマン時代の忘れられない経験

 私のサラリーマン時代のつらい経験をお話ししましょう。入社から3年ほどが経ち、営業キャリアもある程度は積み上げ、成績も会社の営業社員約1500名のトップを走っていたときのことです。当時の私は、プレイングマネジャーとして営業チームを率いており、そのチームの成績も絶好調。脇目もふらず、仕事に邁進していました。

 ある時、会社のマネジャー研修合宿に参加しました。合宿では朝から夜を徹して、マネジメントに必要な知識を磨きましたが、そのプログラムの中に、当時にわかに流行りだしていた360度評価の時間がありました。

 マネジャーだけが参加する研修だったので、実際に部下はいませんでしたが、上司および同格のマネジャー同士がそれぞれ評価しあう形式を取りました。

 それぞれ評価作業が終わり、同僚や上司が作成した私の評価シートを渡されたのですが……。シートを見た瞬間、はらわたが煮えくり返るような思いをしました。なんと、私に対する平均評価スコアの結果は、5段階中の2点台だったのです。

 プレーヤーとしてもマネジャーとしても十分な成績を上げていたにもかかわらず、そんな評価をつけられるなんて、当時の私はどうしても納得ができませんでした。そのときは、なんとか平静を装うように務めましたが、あのときの記憶は今でも忘れられません。

 そのときの評価が妥当であったかどうかはさておき、当時の私には、評価が“凶器”に感じられた瞬間でした。みなさんも、私と同様に評価不満に陥ったり、評価という凶器によって傷つけられたりした経験をお持ちの方は多いと思います。

 「もっとひどい目にあっている!」という方もいらっしゃるでしょう。評価制度という建前を装った「いじめ」を受けているように感じ、憤っている方もいらっしゃるでしょう。なかには、「これがサラリーマンというものさ」と、どこか他人事のように達観してしまっている方もいらっしゃるかもしれません。

 しかし、サラリーマンとして仕事を続けていく以上、「上司に自分を評価される」ことから逃げることはできません。いえ、サラリーマンを辞めて起業したとしても、この社会で働いている限りは「誰かに自分を評価される」ことは避けられないのです。

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藤本篤志(ふじもと・あつし) 

株式会社グランド・デザインズ代表取締役。1961年、大阪生まれ。大阪市立大学法学部卒。株式会社USEN取締役、株式会社スタッフサービス・ホールディングス取締役を歴任。2005年7月、(株)グランド・デザインズを設立し、代表取締役に就任、現在に至る。営業プレーヤー、営業マネージャーの両面で全社トップの成績を収め続けた経験を活かして、主に営業分野、マネジメント分野におけるコンサルティング活動、講演活動、研修活動などを展開する。また、ベストセラーとなった『御社の営業がダメな理由』(新潮新書)、『部下は取り替えても変わらない!』(すばる舎)をはじめ多数のビジネス書を執筆する。


「理不尽な評価」に負けない方法

昇進や降格、昇給やボーナスの査定まで、上司に生殺与奪権を握られているサラリーマンにとって評価は人生を左右しかねない大問題。しかし、人が人を評価する以上、公平で客観的な評価など存在しない。まして上司に見る目がなかったら……。そんな「理不尽な評価」とうまく付き合いながら、不条理なサラリーマン社会を生き抜くための処方箋。

「「理不尽な評価」に負けない方法」

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