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公開草案が出ない!
大義失った日本版IFRS

週刊ダイヤモンド編集部
2014年7月14日
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 「いつ草案が出るか、分からなくなってしまった」──。金融庁の会計関係者は、不安な表情でこう語った。

 金融庁は、今年秋までに日本における四つ目の会計基準「日本版IFRS」の策定を目指している。ところが、6月中に出るとみられていた公開草案がいまだに出てこない(7月9日現在)。

日本版IFRSで、国内外から批判を受けている金融庁。公開草案は出るのだろうか
Photo by Mieko Arai

 日本版IFRSとは、国際会計基準(IFRS)を日本風にアレンジしたもの。IFRSについては、「製造業の一部が強く反対している」(金融庁会計関係者)ことなどもあり、2011年に上場企業への強制適用が見送られた。

 では今、なぜ日本版IFRSなのか。理由は二つある。

 一つは、世界の会計基準が統一の方向へと向かっていることだ。

 現在、世界では120カ国以上がIFRSを採用している。08年のG20(20カ国財務大臣・中央銀行総裁会議)では、「単一で高品質な国際会計基準を作る」ことが提唱され、日本も賛同している。

 そのため、日本としては国際的な会計基準の統一に、積極的な姿勢を示す必要がある。しかし前述の通り、国内には反対意見も根強い。反対派の意見をくんだ折衷案として、日本版IFRSを作るというわけだ。

 二つ目は、世界統一の基準に日本の意向を反映させることだ。

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