「第一志望に内定していたのに…」
単位不足で人生が一気に暗転する人も

 では一方で、内定取り消しとなった人は、どうなったのでしょうか。

■辞退した

「春先から就職活動をし、大手企業から内定もいただきました。しかし、前期で必修授業を落としてしまい、もう今年度の卒業はできません。内定も辞退しました。もう1年頑張る気は、もうありません」

「留年したことをどう両親に打ち明けるか。(中略)内定も決まっていたのですが、そちらには先ほど辞退の電話をしました。私の両親は結構なエリートです。私が就職活動に悩んでいた時期、「営業はやりたくない。派遣社員になりたい」と言ったら母にすごく怒られました」

■取り消された

「私は一昨年、第一志望だった会社から内定を頂いていたのですが、卒業する間際に1科目分の単位が足りず、留年してしまいました。もちろん内定先の会社への就職は取り消されました。そして去年、もう1度就職活動をし、夏にある会社から内定を頂いたのですが、自分の中で納得ができず辞退をしてしまいました。(中略)そしてやっと先月、面接まで辿り着けた会社があり、トントン拍子で最終面接までいけたのですが、先日不採用通知がきました。まもなく大学を卒業しますが、今後どうするべきか今とても悩んでいます」

前々回、就活をリベンジする就職留年の是非について取り上げましたが、彼らとの違いは、満足のいく内定が取れていたにもかかわわらず、留年を余儀なくされたということです。

 まさしく「人気の大企業」や「第一志望」から内定をもらっていたにもかかわらず、単位不足によってその夢が潰えるわけですから、そのときの絶望感は測りしれないものでしょう。やる気をなくしてしまう、というのも分かる気がします。

 とはいえ、単位不足になってしまったのは、自己責任以外の何物でもありません。どれだけ大学の教授に泣きついても、自分の努力不足は認めざるを得ないでしょう。実は、大学教授からのこんなコメントも寄せられていました。

「大学教員です。私は、就職が決まっている4年生でも、成績不良の場合は不可としています。その学生本人が私の研究室に来て土下座をしたり、親からも電話が来たりしたこともありましたが、判定は変えませんでした。(中略)これは、社会に対する一種の責任(変な表現をすれば「品質保証」)です。(中略)「教授に頭を下げてまわればいい」などと言った甘い回答がありますが、迷惑です。逆に、そんなことで判定がひっくり返るのであれば、一体どんな大学なのか、と思います」

 単位不足になったとしたらまずは大学教授に泣きつく、それがダメなら会社に泣きつく……そんなことをイメージする方がいるかもしれません。しかし、この教授も語っているようにそんな甘い考えを持っているようは、社会人になっても会社が期待してくれているような活躍はできません。

 今回のデータからは、単位不足でも内定取り消しになっていない人が3人に1人以上いたために楽観的に捉えた方もいらっしゃるかもしれませんが、それはその人がかなり高い能力を備えているか、会社側がよほど心が広いかです。社会人になる前から大きくつまずいたり、後悔しないように、早い時期から先を見越して大学の勉強を頑張りましょう。

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