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仕事も、生き方も突然変わる すごいブランディング発想

「人もブランド」ってどういうこと?

人が持っている「価値」を考える

宇佐美清 [ブランディング・ディレクター【USAMIブランディング株式会社代表/MUSB代表取締役】]
【第3回】 2007年11月19日
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 人もブランド、国も自然も独自の価値を持つものはみんなブランド、あなたも僕もブランド、という話を前回しましたね。その続きです。

 人もブランドである、これは人の価値に関連したなかなか奥深い課題です。人もブランドとは?あなたをブランドとして、自信を持って世に出すにはどうしたらいいのでしょうか。

 まず、人の価値って何でしょうか。ひと言でこうだといい切れるでしょうか。こっちへ行くと話が重すぎます(笑)。

 人は製品やサービスとは違うという観点で話しましょう。人は製品やサービスと違い「自分」がありますね、好き嫌いなど感情がある点が一番の違いかな。それに、その自分がなかなかわからない。他人のことはわかっても、自分のことは、わかりにくい。若いときは特に。ここが、やっかいです。

 TVを見ていたら、ある男の子が小学生低学年でもう鮨職人になる決心を固めていて、おいしいお鮨をたくさんの人に食べてもらいたい、と言っていました。お父さんはちゃんと勉強もして欲しい、と言いつつ、うれしそう。といういい話をやっていました。その後、どうなったかな、いい鮨職人になったかな。

 いずれにせよ、まれなケースですね。珍しいからTV番組が取り上げていたのです。大学を卒業しても、30歳になってもやることがはっきりしない人が多い世の中ですからね。

 前回、機能ベネフィットと情緒ベネフィットについて話しました。

 人の機能ベネフィットって、何でしょうか。仕事で考えるのが、わかりやすい。僕の知っている人を例にあげると、その人は女性で今、フランス料理のシェフになって働いています。もともと大学の理工系に進んだのですが、すぐにユーウツになったそうです。楽しくない、つまらない、ということです。そんなときに家の台所に逃げ込んでいた。料理をするというより、お台所をぴかぴかに磨いていたそうです。で、気が付いた。自分が料理を小さい頃から好きだったことに。ご両親に相談して、大学を中退して料理専門学校に入りなおしたのです。ご両親もえらいなあ。

 僕は食い意地がはっているので、例が鮨とかフランス料理ばかりになりますね(笑)。

 彼女の機能ベネフィットは「誰よりもおいしいフランス料理をつくることが出来る」です。なぜそれができるかというと、彼女は「勉強のためにフランスにまで渡り、帰ってきて何年も一流店で修行を積んでいるから」です。

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宇佐美 清 [ブランディング・ディレクター【USAMIブランディング株式会社代表/MUSB代表取締役】]

1950年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。博報堂、レオバーネット協同、マッキャンエリクソン、JWTトンプソンなどを経て、2006年MUSB設立、2007年USAMIブランディング株式会社を設立。ブランド戦略に関するコンサルタント、企業研修などを行う。著書に『USAMIのブランディング論』(トランスワールドジャパン)。


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