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ヒントはここにあった!先端ITで日本企業の未来を変える

コンピュータがオフィス用からパーソナルに広がり
その先の融合の時代へ

安間 裕 [アバナード株式会社 代表取締役]
【第2回】 2014年8月20日
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 こんにちは。

 今回は、コンピュータの歴史を紐解きながら、今何が起きていて、経営者やビジネスの前線におられる方々が、なにをしなくてはいけないのかを紐解いてみたいと思います。

 コンピュータの歴史は、1947年にAT&T研究所がトランジスタを発明し、演算エンジンを真空管からトランジスタに変えたところから、歯車が加速をはじめました。

1960~70年代
IBMがビジネス分野でコンピュータを普及させた

 1952年には、IBMが科学計算用の大型コンピュータを発表します。1954年、アクセンチュア(当時はアーサーアンダーセン)が、世界で初めて、商用にコンピュータを使い始めます。

 1964年にIBMが、以降の同社の全てのオペレーティングシステム(OS)の基礎である、「システム360」(これ1台で全部できる、360度どっち向いてもすごい、ってことのようです)を発表し、80年代までの「巨人」としての地位を決定付けるとともに、いよいよ、コンピュータが実際のビジネスと結びついていきます。

(IBMの初代社長トム・ワトソン・ジュニアを描いた「トム・ワトソンの息子」という本では、IBMが昔は[または正確に言うと当時から]「営業」の会社であったことがよくわかります。事実トム自身、「世界一偉大なセールスマン」と言われていました。)

 この4年後の1968年、インテルが誕生します。設立者の一人は、あの有名な「ムーアの法則」のゴードン・ムーアです。

 1975年には、ビル・ゲイツがマイクロソフトを設立、BASICというコンピュータ言語とMS-DOSというOSを武器に、以降IBMと組む形で、飛躍していきます。

 翌1976年、スティーブ・ジョブスがアップル・コンピュータ(後のアップル)を設立、ジョブスは、オフィスで使用されるコンピュータではなく、家庭で使用されるコンピュータを目指し、初号機(Appl-01)を、今で言う「街の電気屋さん」で、売り始めます。映画「ジョブス」をご覧になった方はよくご存知だと思いますが、ジョブスは、家庭にコンピュータが置かれる時代を予測し、その実現の牽引者になろうとしていたのだと思います。

 1983年には、TCP/IPというインターネットのためのネットワーク方式が開発され、世の中がインターネット時代へと突入します。

 1984年、アップルは、グラフィックを活用したOS(今のWindowsのようなもの)を使用した初めてのPC「マッキントッシュ」を発表し、広告代理店などの「画像」を職業とする業界を除き、家庭に、そのマーケットの主な「場所」を求めていきます。

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安間 裕 [アバナード株式会社 代表取締役]

団体系保険会社、外資系商社を経て、1998年にアクセンチュアに入社。その後外資系広告代理店を経て2001年に再度アクセンチュアに入社、アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズの設立に携わり2002年8月に同社代表取締役社長に就任。2009年アクセンチュア執行役員アウトソーシング本部長、2010年執行役員ビジネスプロセス・アウトソーシング統括本部長を歴任。副社長としてフューチャーアーキテクトの経営に携わった後、2014年4月にアバナードに入社。1982年明治大学文学部文学科フランス文学専攻卒。1959年生まれ。


ヒントはここにあった!先端ITで日本企業の未来を変える

IT業界のフロントランナーである筆者が、日本企業の経営やビジネスの最前線で働く人々に向けておくる連載第2弾。昨今のITで起きていることを、いわゆる「Buzz Word(はやり言葉)」としてではなくビジネスの言葉で解説。客観的データを基にした冷静な分析で、今日から仕事への意識を変えられるヒントを提供する。

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