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女性社員のトリセツ
【第1回】 2009年9月29日
著者・コラム紹介バックナンバー
前川孝雄 [(株)FeelWorks代表取締役/青山学院大学兼任講師]

すれ違う上司と女性部下の「ホンネとタテマエ」

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上司 「この企画書、体裁が指示したのと違うね。仕方ないなぁ。今日はもう遅いから、明日またやり直してくれたらいいよ」

[本音]
久々の新人の女性社員の配属。ミスをしたときもきつく叱らない、残業はなるべく頼まない、と気を遣って接してきた。それなのに、いま1つよそよそしさが消えないのはなぜだろう? 早く職場になじんで能力を発揮してほしいのに……見込み違いだったのだろうか?

女性部下 「はい。すみませんでした。次は気をつけます」

[本音]
やっぱり私が女性だから気を遣っているんだな。仕事がやりにくいと思われていたらどうしよう。残業して早く仕事を覚えたいのに、そんなこと言ったらまた気を遣わせちゃうから黙っていたほうがいいのかな……。

 いま職場では女性部下とその上司とのあいだで、こうしたすれ違いが頻発しています。団塊世代の大量退職、少子化の進行、長年続いた採用抑制によりいびつになった社員の年齢構成の軌道修正……こうした背景が積み重なり、優秀な若手人材の奪い合いが激しさを増しています。

 そこで、地方の優秀な大学生に次いでクローズアップされているのが、女子学生の存在です。その結果、社内に女性社員の姿が増え、自分の部署にも新人の女性社員が配属された、という人も多いのではないでしょうか。

 しかし、女性部下を前にセクハラやパワハラを過度に気にして尻込みしたり、「大切に育てたいからこそ、いろいろ気を遣っているのに、肝心の相手はどう感じているのかいま1つつかめない」と、女性部下のモチベーションのツボがどこにあるのかを把握できなかったり……。

 「女性部下をもつことになった男性上司」「女性部下を束ねる役割の女性社員」あるいは「マネジメントされる側の女性部下」のみなさんは、日々、どんなすれ違いを感じているのでしょうか? まずは、実際にいま職場で起きている上司と女性部下がすれ違うケースの1例を見てみましょう。みなさんの気遣いは本当に相手に通じているのでしょうか?

本音を見せない女性部下 vs
しゃべりすぎてしまう上司

上司 「いつまでも受け身のままじゃ、成長できないよ。オレの若いときは、いろいろチャレンジしたものだ。たとえば……」

[本音]
女性の部下から話があると言われ面談の時間を設けたが、“もうダメです”“辞めたいんです”の一点張り。自分が若手だったときの話をして励ましてみたが、参考になっただろうか?

女性部下 「はい……。お時間いただき、ありがとうございました」

[本音]
自分の気持ちを聞いてほしくて面談を申し込んだけど、結局上司は自分の昔話ばかりで聞いてくれなかった……。

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前川孝雄 [(株)FeelWorks代表取締役/青山学院大学兼任講師]

株式会社FeelWorks代表取締役、青山学院大学兼任講師。
1966年兵庫県明石市生まれ。大阪府立大学経済学部、早稲田大学ビジネススクール・マーケティング専攻卒業。株式会社リクルートで「リクナビ」「ケイコとマナブ」等の編集長を歴任後、多様な働く人の価値観に精通した知見を活かし、2008年に株式会社FeelWorks設立。コミュニケーション循環を良くすることで温かい絆を育み組織の体質を変えていく「コミュニケーション・サイクル理論」(CC理論)を構築。「絆」と「希望」作りによる人材育成というユニークなコンセプトで話題を集め、『上司力研修』『キャリアコンパス』『Feelリーダーシップ』など独自プログラム、人間味溢れる講師育成にも力を注ぎ、多くの企業で好評を博している。
その親しみやすい人柄にファンも多く、人を育て組織を活かす「上司力」提唱の第一人者として自ら年間100本超のセミナーもこなす傍ら、テレビコメンテーター、コラム連載などでも活躍中。現場視点のダイバーシティマネジメント、リーダーシップ開発、キャリア論に定評がある。
主な著書に『若手社員が化ける会議のしかけ』(青春出版社)、『女性社員のトリセツ』『上司力トレーニング』 (共にダイヤモンド社)、『勉強会に1万円払うなら、上司と3回飲みなさい』(光文社)、『はじめての上司道』(アニモ出版)、『頭痛のタネは新入社員』(新潮社)、『組織「再起動」プログラム』(ビジネス社)など多数。2011年度から青山学院大学で「キャリアデザイン特別講座」の教鞭もとる。

ブログ 「前川孝雄の“はたらく論”」 http://ameblo.jp/feelworks-maekawa/
ツイッターアカウント @feelworks

 


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男性管理職にとって悩みのタネは女性社員。こんなに気遣っているのに、どこかしっくりこないのはなぜ? 女性社員の本音と上手なつき合い方を解説していく。

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