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田中秀征 政権ウォッチ

絶望から復活する 自民党再生の条件

田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]
【第7回】 2009年10月22日
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自民党への熱い再建期待と
谷垣総裁への期待の薄さ

 毎日新聞が10月18日に実施した世論調査によると、自民党の再建に「期待する」人は59%。政権交代直後の56%を上回っている。また、谷垣禎一新総裁については「期待する」人が40%にとどまった。

 この調査では自民党の再建に期待する人の割合は約60%だが、他の調査では80%に達しているものもあった。それにしても実に高い数字だと思う。

 これは、敗者に対する温かい激励の意味もあるだろうが、やはり勝者である民主党に対する不安感の裏返しという要素もあろう。

 谷垣総裁に期待する人は全体でも少ないが、「再建を期待する」人の中でも約半分(54%)に過ぎない。それは、谷垣氏が総裁として不適任というわけではなく、この時期の総裁としてはふさわしくないと思われているからなのだろう。

 この調査結果は肯ける。なぜなら、谷垣氏は乱世の人ではなく、自民党が順風に乗っているときこそ大きな功績を挙げる人だからだ。

 しかし考えようによっては、自民党がバラバラになってもおかしくない今、なんとかまとまっていられるのは、この人だからこそかもしれない。

自民党に求められる
経済戦略と党の活性化

 さて、自民党は再生するかとなると、ほとんど絶望的と言えるほど困難な事だ。

 もし再生できるとしたら、次のような厳しい課題を乗り越えねばならないだろう。

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田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]

1940年長野県生まれ。東京大学文学部、北海道大学法学部卒業。
83年、衆議院議員初当選。93年6月、新党さきがけ結成、代表代行。
細川政権発足時、首相特別補佐。第一次橋本内閣、経済企画庁長官。
現在、福山大学客員教授、「民権塾」塾長。


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かつて首相特別補佐として細川政権を支えた田中秀征が、期待と不安に溢れた現政権の動向を鋭く斬り込む週刊コラム。刻一刻と動く政局をウォッチしていく。

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