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定年前にたそがれない!50代からの人生リセット術 野田稔

マネジャーは管理者ではない。むしろ経営者だ!
組織価値を倍増させるマネジャーに必要な6つの資質

野田 稔 [一般社団法人 社会人材学舎 代表理事]
【第22回】 2014年9月1日
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目標達成のために
経営資源を最大活用するのがマネジメント

 アンリ・ファヨールというフランスの経営学者がいた。経営管理論の始祖の一人に数えられる。

 彼は、プレイヤーであるよりもマネジャーであるほうが、よっぽど会社にとっての存在価値が高いと言っている。なぜならば、プレイヤーは一人前の価値しか出せないが、マネジャーは組織が100人前、1000人前の価値を発揮する起点になるからだ。組織で価値を出すときに、マネジメントはすごく大切な機能だということは間違いない。

 もっとも、マネジメントの定義は非常にわかりにくい。私も、野村総研で社会人になり立ての頃は、一体、課長が何をしている人なのか、全くわからなかった。前回も述べたが、マネジャーはプレイヤーとしての作業が嫌だから人に押し付けているといった、レベルの低い認識しかなかった。

 朝、自分たちよりも遅く出社して、いきなり新聞を読み始める。誰かれと呼びつけて、何かれと指図をして、文句を言って、夕方になるとさっさと帰ってしまう。そのくせ飲み会には必ずいる。給与はどうやら自分たちの何倍ももらっているようだ。一体、この人は何をやっているのだ? 正直、そんなふうに思っていた。

 定義がしにくいどころか、もともとマネジメントの価値というのは、やってみないとわからない。下手をすると、やっている人ですら自分が本来出している価値がわからないものではないかというふうにさえ思える。

 では、経営学者たちは一体マネジメントをどのように定義づけてきたのか。ドラッカーとダニエル・レン、クイン・ミルの定義を見てみよう。

ピーター・ドラッカー
 「マネジメントとは、成果に対する責任に由来する客観的な機能である」

ダニエル・レン
 「何らかの目標を達成するために、人間の努力と物的資源の効果的な確保、配分、利用を得て、一定の機能を遂行する活動」
 (“The Evolution of Management Thought ”1972 邦題「マネジメント思想の進化」より)

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野田 稔 [一般社団法人 社会人材学舎 代表理事]

明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科教授/株式会社リクルートホールディングス リクルートワークス研究所 特任研究顧問。野村総合研究所、リクルート社新規事業担当フェロー、多摩大学教授を経て現職に至る。日本テレビ系列「ズームインスーパー」、NHK総合「経済ワイドビジョンe」「Bizスポワイド」、NHKEテレ「仕事学のすすめ」などメディアでも活躍。主な著書に『組織論再入門』『中堅崩壊』(以上ダイヤモンド社)、『二流を超一流に変える「心」の燃やし方』(フォレスト出版)『企業危機の法則』(角川書店)など多数。


定年前にたそがれない!50代からの人生リセット術 野田稔

大企業の中に、500万人近くいると推計される雇用保蔵者。役職定年者を中心に、もし自分が雇用保蔵人材と認定されているとしたら、どのように自らのキャリアを考え、建て直していくべきなのか。50歳で人生を黄昏(たそがれ)にしないためのマインドセットと自分を変えるための方法論とは……?

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