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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

自ら貢献し部下を助けるのが経営管理者の責任

上田惇生
【第97回】 2008年10月27日
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現代の経営
ダイヤモンド社刊
上下巻各1800円(税別)

 「経営管理者の仕事は、組織の目標によって規定される。しかも実体がなければならない。組織の成功に対し、目に見える貢献を行わなければならない」(『現代の経営』)

 経営管理者の仕事は、極力大きなものにしなければならないとドラッカーは言う。明示的に制約されない限り、あらゆることについて権限を持つものとしなければならない。

 彼らの仕事は上司ではなく、仕事の目標によって方向づけされる。それは、組織が遂行すべき課題のゆえに存在する。ほかに理由はない。事業全体の成果を指し示し、ここのところは私が貢献したと言えなければならない。情報の中継点にとどまってはならない。

 これに加えて、基本的な活動が5つある。すなわち、目標を設定することである。組織することである。動機づけを行ない、コミュニケーションを行なうことである。評価測定することである。部下を育成することである。

 つまるところ、あらゆる経営管理者が、3種類の責任を持つ。第1に、直接の上司が率いる部門全体の目標に対する責任である。第2に、組織全体に対する責任である。第3に、部下に対する責任である。この下への関係をひと言で表すならば、補助が最も近い。

 「部下の仕事は客観的な必要性による。仕事ぶりや成果は部下のものである。責任も部下のものである。そして彼らを助けることが、上司たる者の責任である」(『現代の経営』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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