ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
人を動かす 説得コミュニケーションの原則
【第9回】 2009年12月21日
著者・コラム紹介バックナンバー
福田 健 [C.N.S(株)話し方研究所会長]

「断り上手」は「説得上手」

1
nextpage

説得される側の3つの態度

 人から説得された場合、とりうる態度は次の3つに大別される。

 ①応ずる
 ②保留する
 ③断る

 説得の内容、提示された条件、こちらの事情などを考えた上で、どうするかを決める。

 その結果、①と決めた場合。気持ちよく応ずるのが一番。
 
 YESと言っておいて、
 「本当はNOと言いたいところだけど、他ならぬキミの言うことだから、今回に限ってなんとかしよう」

 相手は表面上、恩に着たように装うかも知れないが、内心では、〈もったいつけちゃって〉と、いい気持ちはしない。駆け引きに使うやり方もあるが、大抵の相手は見抜いてしまう。

 「わかった、なんとかしよう」

 気持ちよく応じれば、相手から、「ありがとう、恩に着るよ」という言葉が返ってこよう。

 ②は、「ちょっと考えさせてくれないか」と、返事を保留して、時間を稼ぐやり方。

 自分で決められない場合、この方法をとるのはやむをえない。問題は自分に決定権があり、内心YESなのに、返事を保留して、
 「どうするかなア」
 「スケジュールも詰まっているし」
 「他にだれかいるんじゃないかな」
などと、説得者を牽制する態度である。

 理由の1つは、ごねてみせて有利な条件を引き出そうとの魂胆。もう一つは、もったいをつけている場合。一見、賢そうだが、ずるさが潜んでいて、警戒される。

 ③は、「断ったほうがよいと判断したら、はっきり断る」態度である。

 断ると一度決めたのに、相手の顔を見ると決心がゆらぐ人がいる。

次のページ>> NOはこう言えばよい
1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR

    スペシャル・インフォメーションPR

ダイヤモンド・オンライン 関連記事
王道経営

王道経営

新 将命 著

定価(税込):2017年3月   発行年月:本体1,600円+税

<内容紹介>
ジョンソン&ジョンソンはじめ名門外資系トップを歴任した著者が、その40年以上にわたる経験から得た「王道経営」の理念と実践を語りつくす集大成。どんな名門企業も王道を外れては存続しえない。起業したばかりのベンチャーのトップから大企業の経営者まで、すべての経営者が読むべきバイブル!

本を購入する
ダイヤモンド社の電子書籍

(POSデータ調べ、3/12~3/18)



福田 健 [C.N.S(株)話し方研究所会長]

1983年株式会社話し研究所を設立。2004年に会長に就任。「コミュニケーション」を軸にした講座、講演を企業、官公庁を中心に行い、話し方研究所でもセミナーを開催。主な著書に、『人を動かす会話術』『上手な「聞き方・話し方」の技術』などがある。


人を動かす 説得コミュニケーションの原則

説得術のマスターするために「テクニック」や「スキル」に飛びついても、基本となる原理・原則を踏まえなければ役には立たない。本当の説得力を身につけるために必要な「人の心を動かすコツ」を解説。

「人を動かす 説得コミュニケーションの原則」

⇒バックナンバー一覧