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イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

なぜ若手社員は好奇心が強いのにすぐ飽きるのか

高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]
【第122回】 2014年9月22日
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 「仕事は楽しいものではない」とかつて私に教えてくれた先輩社員がいました。ところが最近は、「楽しい仕事だけやりたい」と、自分の好奇心のみで動きまわる若手社員が増えているようです。しかも、悩ましいことにその好奇心は簡単に満たされて、すぐに飽きてしまう様子。きっかけは単なる好奇心でも構わないので、腹をくくって仕事に取り組んでほしいと、周りの上司は先輩社員に感じていることでしょう。

 そんな飽きっぽい好奇心で動きまわる若手社員に対して、周囲はどのように接したらいいのでしょうか?周囲が振り回されないためのマネジメントのポイントを学んでみましょう。

普段は居眠りばかりの若手社員が
“憧れの会社”への営業にやる気満々!?

「好奇心に振り回されてはいけない」

 身の周りや世間で起きている色々な事柄に、その都度ごとに首を突っ込んでいると、結局は自分が空っぽになってしまう。あるいは自分の空虚さを何とか埋め合わせる為に、あらゆる事に顔を向けている人もいるくらいだ。好奇心は、自分の能力を発火させる為には大切だが、世界の全てを見聞できるほど人生は長く続かない。若い時には自分が関わる方向を着実に見定め、それに専念していく方が、ずっと賢く、自分を充実させていく事ができる。

 こう語ったのは、ドイツの有名な哲学者ニーチェです。ところが、現実には好奇心に振り回されてしまう人がたくさんいます。

 「ご相談があります。今度、G社を訪問されるときに僕も連れて行ってください。是非ともお願いします」

 と、先輩社員に声をかけてきたのは入社3年目のHさん。大手旅行会社で企業向けの営業をしているのですが、普段はおとなしく、上司から任された仕事に対しても意欲的な態度を示すことはあまりありません。しかも会議でウトウトと眠そうになる姿をよくみかけられています。ですから、周囲もやる気を示させるために、様々な指導を行っているといいます。

 10年前であれば、やる気のない社員に対して「やる気がないなら辞めてしまえ」というような厳しい声が飛ぶ体育会系の職場でしたが、時代は変わりました。そんな体育会系のマネジメントをしようものなら、パワハラで訴えられてしまいます。事実、厳しい指導で出社拒否になった部下を持つマネジャーには、厳しい処分が下りました。

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
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