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竹中平蔵・上田晋也のニッポンの作り方

官僚制度大改造計画!

公務員は「年俸契約制」にすべき

竹中平蔵 [慶應義塾大学教授 グローバルセキュリティ研究所所長],上田晋也 [タレント]
【第13回】 2008年7月7日
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上田 居酒屋タクシーや官製談合をめぐる問題で、国土交通省の現役局長が逮捕されるなど、官僚の体質が問題視されています。今年6月には「国家公務員制度改革基本法」が制定されましたが、果たしてこれですべて解決できるのか。今回は「官僚のあり方」について、考えてみたいと思います。

談合事件を起こすのは、
ほんの一握りのキャリアたち

国家公務員の数上田 まずは「国家公務員」についておさらいしましょう。公務員の数は、全国で約30万人。そのうち、天下り問題でよく登場する「キャリア」は国家公務員試験1種に合格した人たちです。その割合は、公務員全体の約1万5000人、およそ5%にしか過ぎません。つまり、ほんの一握りのエリートが強大な力を持っているという状況なんです。

 こういったキャリア官僚による「官製談合事件」が、毎年のように起きています。2005年の「橋梁談合事件」、その翌年2006年の「防衛施設庁談合事件」、そして2007年「緑資源機構談合事件」と続き、今年2008年「北海道開発局談合事件」などが有名ですね。

最近の主な「官製談合」事件 たとえば、2005年の「橋梁談合事件」は、国と当時の道路公団が発注する鋼鉄製橋梁の受注において、橋梁メーカー47社が受注金額を調整していたという事件。日本道路公団の役員や橋梁メーカーに天下っていた国土交通省OBが関与しており、談合による工事費の総額は、およそ2300億円にも上りました。なぜこんな事件が相次いでいるのでしょうか。

竹中 やはり官僚組織の談合体質の根深さが原因でしょう。こんなアンフェアなことが堂々と続けられていることに対して、国民の怒りは爆発寸前です。談合には、多くの「ムダ」も隠されています。国は通常より高い値段で発注しているわけで、その費用は国民の税金から出ていますから。

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竹中平蔵 [慶應義塾大学教授 グローバルセキュリティ研究所所長]

1951年生まれ。一橋大学経済学部卒業後、日本開発銀行に入行。ハーバード大学、ペンシルバニア大学客員研究員、大阪大学助教授、慶應義塾大学教授などを経て、01年より小泉内閣で金融担当大臣、経済財政政策担当大臣、郵政民営化担当大臣、総務大臣を歴任。04年から06年まで参議院議員。

上田晋也 [タレント]

1970年生まれ。お笑いコンビ「くりぃむしちゅー」メンバー。早稲田大学教育学部中退。91年に有田哲平とコンビ結成。レギュラー出演番組多数。


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経済学者・竹中平蔵と、くりぃむしちゅーの上田晋也が、毎週楽しくわかりやすく日本の経済を解説。同名テレビ番組(BS朝日、朝日ニュースター)の一部を再構成してお届けします。

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