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欧州一の事務機会社を1000億円で買収
技術志向の強さが魅力
キヤノン社長 内田恒二

2010年1月14日
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内田恒二
キヤノン 内田恒二社長
Photo by K.Sumitomo

──昨年11月に、欧州最大の事務機メーカー、オセ社(オランダ)の買収を決めた。この3月までにTOB(株式公開買い付け)を実施する予定だが、買収金額は1000億円に迫る見込みだ。過去最高金額の大型買収に踏み切る理由は何か。

 オセ社の魅力は3つある。1つ目は、設立から130年続く伝統ある企業で、顧客からの信頼を脈々と受け継いでいる点。2つ目は、欧米市場を中心に、世界100ヵ国以上に販売網を持っている点。最大の魅力は3つ目で、商業印刷用など、業務用の大判プリンタ領域における技術力、研究開発力において卓越している点だ。

──オセ社の有利子負債残高や従業員の年金債務といった“負の遺産”を考慮すると、実質的な買収コストは約2000億円に上る。買収コストの高さを指摘する声が上がっているが。

 キヤノンに欠如している、業務用の製品群・技術力、欧米市場の直販体制を獲得できる。負の側面を補って余りある企業価値がオセ社にはある。

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