LINEなどのSNSを通して子どもが犯罪に巻き込まれる事件が急増している。スマホを持たせて大丈夫なのか。不安を感じる親御さんも多いだろう。しかし、今やスマホは子どもにとって重要なコミュニケーションツール。危ないからと言って簡単に規制できない側面も大きい。
有害なコンテンツを制限する、フィルタリングという機能もあるが、SNS自体を禁止するのは難しいのが現状だ。SNSを使いながらも同時に危険を回避する。そんな新たなサービスが注目を集めている。
Filii(フィリー)は、子どもが使うSNSのデータを分析し、危険なやりとりを早期に発見するAndroidアプリ。対象となるのは、LINE、カカオトーク、comm、Twitter、Facebookの5種類。SNSの活動データを自動的に収集し、内容を分析。危険を検知した場合は、アラートで子どもと保護者に通知する。
Filiiが用いるのは、ビッグデータの傾向分析という手法だ。システムにはあらかじめ危険用語辞書が組み込まれている。うざい、きもいといった直接的な罵倒語、KY、ワンパン、JKなどの略語、iTunesプリペイドカード1000点といった特定犯罪にまつわるワードなど、約2万語が登録されている。これらの単語がSNSで使用されたらアラートで知らせる仕組みだ。