ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

「急な接待だったんだから、何とかしてよ!」
営業が“お役所”経理部との交渉に打ち勝つ方法

高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]
【第7回】 2009年11月2日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 「会社一丸となって頑張りましょう」

 このように経営者が語っている光景は、皆さんもよく見かけていることでしょう。

 ところが、職場に目を移すと「あの部門は我々の敵だ」と言わんばかりに、『会社一丸』どころか社内で『部門間の対立』関係が起き、仕事に支障をきたしている会社も少なくありません。

 例えば、生産部門vs設計部門、商品開発部門vsマーケティング部門・・・などの対立が挙げられます。特に、その中でも一番多く見かける対立は、営業部門vs管理部門ではないでしょうか?

 今回は対立が起きる背景にあるギャップの正体と、その対処法を考えてみましょう。

管理部門からお叱りを受けると
過剰に「ムッ」とする営業部門

 あなたは同僚から
「管理部は杓子定規で困る」「営業部は期日を守らない」
と営業vs管理の文句・不満を耳にすることはありませんか?あるいは、組織間の信頼関係が損なわれるような対決に発展した光景を見たことはありますか?

 私は営業マン時代に、管理部門(経理・総務)から伝票の不備や提出書類の遅れに対してお叱りを受けて「ムッ」としてしまい、営業部の先輩に文句を吐露した経験が多々あります。

 更に、経理の担当者から「要領が悪すぎるんじゃないの?」などと指摘を受け、それが度を過ぎていると感じたときには、
「確かに伝票に不備があったことは反省しますが、その指摘の仕方は厳し過ぎませんか?」
くらいを申したことが何回もあります。

 お客様からお叱りを受けたときと違って、身内である社内ゆえ、感情が制御できなくなるのでしょう。私だけでなく管理部門と激突していた同僚が職場にたくさんいました。特に、営業成績は抜群ながら細かいことが苦手なA先輩が、経理担当者と対立したケースを印象深く覚えています。

 ある日、A先輩がお客様への訪問から帰社してみると、
《当月分の経費清算は翌月3営業日が締め切りです。お忘れなく》
と大きく書かれたメモが机の上に置かれていました。

 それを見つけたA先輩は、
「恥をかかせて、ふざけるな!」と経理部に怒鳴り込み、小競り合いになったのです。さらに、火に油を注ぐような出来事が起きました。感情的に文句を言い出したA先輩に対して経理担当者は、
「経費清算が毎月滞っていたから対処しただけです。何か?」
とお役所のように冷静な回答したのです。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR


おすすめの本
おすすめの本
高城幸司氏の共著「新しい管理職のルール」

時代が変ればマネジメントの手法も変わります。では、どのように「戦略」「業務管理」「部下育成」「コンプライアンス」をどうマネジメントに取り入れるのか。新しいマネジメントのルールを教える1冊。1500円(税込)

話題の記事

高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
株式会社セレブレインホームページ
高城幸司氏ブログ

 


イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

グローバル化や女性の社会進出、上司や部下とのジェネレーションギャップなど、もはや同じ価値観を持った人とだけ仕事をすることは不可能です。そんなギャップのある人たちとの上手な付き合い方・対処法を紹介します。

「イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司」

⇒バックナンバー一覧