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【三菱UFJフィナンシャル・グループ】
海外展開に潜むコスト増大リスク
規制対応と業容拡大で膨らむ経費率

週刊ダイヤモンド編集部
【第153回】 2014年11月7日
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三菱UFJフィナンシャル・グループの経費率が急上昇している。業務粗利益(銀行の売上高)の伸び以上に膨張している“双子の赤字”の深層に迫った。

 「三菱の陣容はすごい。シ・ローンの案件で一緒に会議を開くとき、うちの担当者が3~4人だとすると、あちらは倍以上の担当者が顔を並べる」

 複数の銀行による協調融資、シンジケートローン(シ・ローン)で、多くの銀行と手を組んできたあるメガバンクの行員は、そう言って三菱東京UFJ銀行の人員豊富な体制をうらやんだ。

 「組織の三菱」と古くからいわれ、財閥グループ内の結束力と共に、組織力の強さをうたわれてきた三菱。その代表例の一つが、三菱東京UFJ銀行であり、その持ち株会社である三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)だ。

 MUFGは、3メガバンクグループが形成される業界大再編時代に、銀行合併を繰り返してきた。しかし、他行と違って、激しい人員削減や給料カットを経験することなく、旧三菱銀行が核となって「組織の三菱」のDNAを守り続けながら、組織を拡大させてきた。

 ところが今、そんなMUFGの組織力にある異変が表れ始めている。「組織拡大に業績の伸びがついていっていない」(MUFG関係者)のだ。それを示すのが経費率の急上昇だ(図参照)。

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