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社会貢献でメシを食う。NEXT 竹井善昭

エコブームは原発問題に、男は女に主役を奪われた?
劇的に変わり始めた日本の社会貢献トレンド

竹井善昭 [ソーシャルビジネス・プランナー&CSRコンサルタント/株式会社ソーシャルプランニング代表]
【第124回】 2014年11月11日
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 日本最大級のビジネスコンテストでもあり、スピーチコンテストでもあり、夢オーディションでもある『みんなの夢アワード5』の三次選考会が終了した。

 最終決戦の会場は武道館。ここで優勝すれば最大2000万円の資金援助。優勝しなくても、50社を超える協賛企業の担当者がプレゼンを聞いてくれて、共感したり応援したいと思ってくれれば何らかの支援、協力を得られる。そして、なによりも、8000人の観客の前でプレゼンテーションができる。自分の想いとアイデアを伝えることができる。

 このように、夢アワードには他に類を見ない大きなメリットが数多くあり、非常に多くの多彩な人たちがエントリーしてくる。無名の若者はもちろん、その世界ではすでに名のある大物も応募してきたりする。今回の『夢アワード5』では500名を超えるエントリーがあり、そのなかから25名が三次選考会に進出し、プレゼンテーションを行なった。

 ちなみに僕は、この夢アワードでは「アソシエイト・プロデューサー」という肩書きで関わっており、一次、二次、三次の選考にすべて携わってきた。毎年、選考に関わっていると、その年の傾向みたいなものが見えてくる。ソーシャルの世界にも当然だがトレンドというものがあるのだ。そこで今回は、夢アワードの選考を通じて感じた、今年のソーシャルトレンドをお伝えする

原発事故に吹き飛ばされた
日本のエコブーム

 まず顕著だったのは「環境トレンドの衰退」だ。ソーシャル系ビジコンでは、「環境・エコ」「障害者」「地域活性化」「農業」は定番ネタで、これらのジャンルでのエントリー数がとても多い。しかし今回の夢アワードでは、「環境・エコ」関連のエントリー数が極端に少なく、三次選考まで通過した企画はゼロである。

 日本社会のなかで環境トレンドが衰退していることは、福島第一原発の事故以降何となく感じていたが、それが数字となって顕著に表れてきたと言えるだろう。なぜそうなったのかは今回の数字だけでは判断できず、あくまでも推測になってしまうが、「原発事故により、日本最大の環境問題は原発問題になった」からではないだろうか。

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竹井善昭 [ソーシャルビジネス・プランナー&CSRコンサルタント/株式会社ソーシャルプランニング代表]

マーケティング・コンサルタントとしてクルマ、家電、パソコン、飲料、食品などあらゆる業種のトップ企業にて商品開発、業態開発を行なう。近年は領域を社会貢献に特化し、CSRコンサルタント、社会貢献ビジネスの開発プランナーとして活動。多くの企業にてCSR戦略、NGOのコミュニケーション戦略の構築を行なう。「日本を社会貢献でメシが食える社会にする」ことがミッションに、全国各地で講演活動を行なう。ソーシャル系ビジネスコンテストや各種財団の助成金などの審査員多数。また、「日本の女子力が世界を変える」をテーマに、世界の女性、少女をエンパワーメントするための団体「ガール・パワー(一般社団法人日本女子力推進事業団)」を、夫婦・家族問題評論家の池内ひろ美氏、日本キッズコーチング協会理事長の竹内エリカ氏らと共に設立。著書に『社会貢献でメシを食う。』『ジャパニーズスピリッツの開国力』(いずれもダイヤモンド社)がある。

株式会社ソーシャルプランニング
☆竹井氏ブログ 社会貢献でメシを食う〝REAL(リアル)〟
☆Twitterアカウント:takeiyoshiaki


社会貢献でメシを食う。NEXT 竹井善昭

CSRやコーズマーケティングをはじめ、「社会貢献」というテーマがポピュラーとなったいま、「社会貢献のセカンドウェーブ」が来ている。新たなサービスやプロジェクトのみならず、新たな主役たちも登場し始めた。当連載では話題の事例を取り上げながら、社会貢献的視点で世の中のトレンドを紹介していく。
*当連載は、人気連載『社会貢献を買う人たち』のリニューアル版として、2014年1月より連載名を変更しました。

「社会貢献でメシを食う。NEXT 竹井善昭」

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