アフリカ諸国の独立に湧いていた1960年代、佐藤芳之さんは日本人初の留学生としてガーナに渡りました。そして、「アフリカに仕事をつくりたい」と35歳でケニアで立ち上げた「ケニア・ナッツ・カンパニー」を世界5大マカダミアナッツ・カンパニーに育て上げました。
最終的にケニア・ナッツは社員数4000人、契約農家5万軒、農場の敷地面積東京ドーム780個分まで拡大し、佐藤さんは25万人の生活に関わることになったのです。それまで現金収入のなかった人たちがきちんと収入を得て、家を建てたり、子どもを学校に通わせたりできるようになり、25万人の生活が大きく変わりました。現在75歳になった佐藤さんは、ケニア・ナッツの株をタダ同然でケニア人パートナーに譲渡したのち、舞台をケニアの近隣国ルワンダに移して新たなビジネスに挑戦しています。
今日から始まる全5回の連載では、11月20日に著書『歩き続ければ、大丈夫。 アフリカで25万人の生活を変えた日本人起業家からの手紙』を刊行された佐藤芳之さんに、夢を叶えるための大切なことを伺っていきます。「何かやりたいけれど、何がやりたいのかわからない」「最初の一歩がなかなか踏み出せない」「思い切って始めたけれど、何をやってもうまくいかない」自分の夢と格闘しているすべての人に贈るメッセージです。