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シェアオフィス激戦区の渋谷で
働き方の変革が静かに進行中

河合起季
【第244回】 2014年11月20日
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デッキ・ラウンジやキッチンまである
“暮らし感”のある空間づくり

 このPoRTALを企画・運営しているのは、シェア住居の専門サイト「ひつじ不動産」で情報発信している、ひつじインキュベーション・スクエア。シェア住居で培ったノウハウを生かし、初めてシェアオフィスを手がけた。自らのオフィスもPoRTAL内にある。

 同社代表の北川大祐さんは、PoRTALのコンセプトを次のように話す。

 「フリーランスの方にメインオフィスとして利用してもらうことを第一に考えてデザインしています。住宅分野に関わってきた人間がつくっているので、すごく住宅感、暮らし感があるリラックスできる空間になっていると思います。ただ、住宅は本人たちが気に入ればOKですが、オフィスは本人たちが気に入ると同時に、取引先などの目にどう映るかも重要。むしろ、そこを最優先してデザインしています」

 ワークスペースは、フリーアドレス制でありながら、席と席の間はゆったり。じっくり集中して仕事ができるように設計されているのが特徴だ。さらに、会員間のコミュニケーションやイベントなどを行うデッキ・ラウンジ、誰でも自由に使えるキッチン&ダイニング、完全個室のミーティング・ルームなども備えている。狙い通り、クリエイティブな空間は入居者だけでなく、打ち合わせなどに訪れるお客様にも好評のようだ。

 北川さん自身もクラアントとの打ち合わせでミーティング・ルームを利用しているという。

 「最近、ここで打ち合わせをしたいというリクエストが何社かからありました。社内よりも広々していて、周りを気にせずに話ができるのがイイみたいですね。それから、ミーティング・ルームは壁全面がホワイトボードになっていて、みんながパパッと書いて、どんどん議論が進むのもこれまでにない感覚だと思います」

 鈴木さんも週1回程度、このミーティング・ルームで制作スタッフと打ち合わせをする。プロジェクターもあって、鈴木さんのような映像関係の仕事にも使いやすいそうだ。

 もちろん、シェアオフィスにもデメリットはある。たとえば、電話する場所が限られる、情報漏えいに気をつかう、ルールが曖昧といったことだ。利用者それぞれのモラルに委ねられる部分も多いのが難点かもしれない。

 電話に関しては、PoRTALでは解決策として電話ボックスを2つ設置。ここなら周りを気にせず話すことができる。こうした仕事の生産性が上がるシステムをいかに工夫して構築できるかがシェアオフィスの課題といえそうだ。

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