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経済分析の哲人が斬る!市場トピックの深層

足元は悪いが、2015年度は
「トリプルメリット」で予想以上の回復も
――高田創・みずほ総合研究所チーフエコノミスト

高田 創 [みずほ総合研究所 常務執行役員調査本部長/チーフエコノミスト],森田京平 [バークレイズ証券 チーフエコノミスト],熊野英生 [第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト]
【第155回】 2014年11月26日
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今年は期待外れ、
2四半期連続マイナス成長

 11月19日に内閣府は2014年7~9月期のGDP(速報値)を発表したが、市場の予想を大きく下回る年率換算▲1.6%のマイナス成長となった。その結果、2四半期連続のマイナス成長と、足元、機械的に見れば景気後退局面とも見られかねない状況にある。

 また、こうした数字の悪化を反映し、安倍首相は消費増税の先送りを決定し、同時にアベノミクスの信を問うとして11月21日に解散を決め、12月14日の総選挙の決定がなされた。

 みずほ総合研究所が四半期ごとに改訂している『内外経済見通し』が描く内外の経済見通しは、図表1の通りである。今回、2014年度の日本の成長率は▲0.4%に大幅に下方修正した。

 一方、2015年度は2.5%へと大幅な上方修正にした。今年のみずほ総合研究所の見通しを年初から振り返れば、昨年来、米国のバランスシート調整の改善に先導され、欧州、日本もそろって回復としたが、4月以降、日本は期待外れのマイナス成長が続いた。

 その後、年初の楽観的な回復シナリオは「期待外れ」「我慢の局面」としてきた。こうした認識は、前回8月の見通しでも踏襲され、今回、11月はさらに足元の厳しさが強まったことになる。

(注)予測対象地域計はIMFによる2012年GDPシェア(PPP)により計算
(資料)IMF、みずほ総合研究所
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高田創 [みずほ総合研究所 常務執行役員調査本部長/チーフエコノミスト]

たかた はじめ/1958年生まれ。82年3月東京大学経済学部卒業、同年4月日本興業銀行入行、86年オックスフォード大学修士課程修了(開発経済学)、93年審査部、97年興銀証券投資戦略部、2000年みずほ証券市場営業グループ投資戦略部長、06年市場調査本部統括部長、チーフストラテジスト、08年グローバル・リサーチ本部金融市場調査部長、チーフストラテジスト、11年より現職。『銀行の戦略転換』『国債暴落』『金融市場の勝者』『金融社会主義』など著書も多い。

森田京平 [バークレイズ証券 チーフエコノミスト]

もりた・きょうへい/1994年九州大学卒業、野村総研入社。98年~2000年米ブラウン大学大学院に留学し、経済学修士号を取得。その後、英国野村総研ヨーロッパ、野村證券金融経済研究所経済調査部を経て、08年バークレイズ・キャピタル証券入社。日本経済および金融・財政政策の分析・予測を担当。共著に『人口減少時代の資産形成』(東洋経済新報社)など。2010年7月より、参議院予算委員会内に設置された「財政再建に向けた中長期展望に関する研究会」の委員を務めている。

 

熊野英生 [第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト]

くまの・ひでお/第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト。 山口県出身。1990年横浜国立大学経済学部卒。90年日本銀行入行。2000年より第一生命経済研究所に勤務。主な著書に『バブルは別の顔をしてやってくる』(日本経済新聞出版社)など。


経済分析の哲人が斬る!市場トピックの深層

リーマンショック後の大不況から立ち直りつつあった日本経済の行く手には、再び暗雲が立ち込めている。留まることを知らない円高やデフレによる「景気腰折れ不安」など、市場に溢れるトピックには、悲観的なものが多い。しかし、そんなときだからこそ、政府や企業は、巷に溢れる情報の裏側にある「真実」を知り、戦略を立てていくことが必要だ。経済分析の第一人者である熊野英生、高田創、森田京平(50音順)の4人が、独自の視点から市場トピックの深層を斬る。

「経済分析の哲人が斬る!市場トピックの深層」

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