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社内政治の教科書
【第7回】 2014年12月11日
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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

「これ」が社内でアナタの立場を悪くする!
「政治力」を手にする人が絶対しないこと

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「君、社内政治がうまいね」。そういわれると、あまり嬉しくありませんね?“うまく立ち回る人間”と言われているような気がするからです。実際、そう囁かれる人で存在感のある人は見かけません。しかし、「あの人は政治力がある」と言われれば、「実力がある」と評価されている証拠です。では、「君、社内政治がうまいね?」と言われる人と、「あの人は政治力がある」と言われる人は何が違うのでしょうか?

「場当たり的」な対応は、必ず破綻する

 社内政治とは、「人間関係のなかで、うまく立ち回ること」だと考えている人もいるかもしれません。

 もちろん、社内の力関係を見極めながら、賢明なアクションを起こしていく必要はあります。しかし、それは「うまく立ち回る」という言葉のもつニュアンスとはかなり異なるものです。むしろ、浅はかな考えに基づいてうまく立ち回ろうとすれば、かえって社内での立場を悪くしてしまうものです。

 わかりやすいのが「八方美人」。
 誰に対しても調子を合わせて、周囲に取り入ろうとする人物です。

 たしかに、「味方を増やして、敵をつくらない」のは社内政治の鉄則です。そのため、誰に対しても好意をもって接することは非常に大切なことです。しかし、誰に対しても好意をもって接することと、誰に対しても調子を合わせることは、似て非なるものです。

 たとえば、職場で意見の対立するふたりの人物がいるとします。
 そのふたりが有力者であれば、周りの人間としては対応に苦慮するところです。安易にどちらかの意見に賛同すれば、もう一方との関係を悪化させてしまうからです。そんな状況のなか、ふたりの人物にそれぞれ調子を合わせていれば、その場その場では「身の安全」を図ることはできるでしょう。

 しかし、どんなにうまく立ち回っても、いずれその「二枚舌」はばれます。同じ場所に居合わせた第三者が、相手によって言っていることが違うことに気づくときが来るはずです。それは、対立するふたりの有力者にも伝わることでしょう。そうなれば、周囲の信用はガタ落ち。何を言っても信用されず、職場での影響力は地に落ちるでしょう。「八方美人」は、必ず「八方塞がり」になるのです。

 結局のところ、「八方美人」は自分を守るために、相手をあざむいているにすぎません。決して、相手に好意をもって接しているわけではないのです。そして、こうした場当たり的な対応は、一時は成功してもいつか必ず破綻するのです。

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
株式会社セレブレインホームページ
高城幸司氏ブログ

 


社内政治の教科書

社内政治――。ネガティブな印象をもつ言葉ですが、実は「政治力」がなければ管理職は務まりません。どんなに優れたアイデアがあっても、組織を動かせなければ何ひとつ実現できないからです。部署間対立、横暴な上司、反抗的な部下……。こうした「現実」のなか社内政治を生き抜く鉄則を紹介します。

「社内政治の教科書」

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