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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

自らの成長のためには自らに適した組織において自らに適した仕事が必要だ

上田惇生
【第150回】 2009年7月16日
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プロフェッショナルの条件
ダイヤモンド社刊
1890円(税込)

 「自らの成長のためには、自らに適した組織において自らに適した仕事につかなければならない。そこで問題になるのは、自らの得るべき所はどこかである」(『プロフェッショナルの条件』)

 大きな組織のほうが仕事ができるか、小さな組織のほうができるかはわからない。人と一緒に仕事をするほうがよいか、一人のほうがよいか。時間の重圧があったほうがよいか、ないほうがよいか。迅速に決定するほうか、しばらく寝かせないとダメなほうか。

 ドラッカーは、最初の仕事はくじ引きだとも言う。最初から適した仕事に就く確率は高くない。得るべきところを知り、向いた仕事に移れるようになるには数年が必要だという。

 われわれは気質や個性を軽んじがちである。だが、気質や個性は訓練によって容易に変えられるものではないだけに、重視し、明確に理解することが必要である。

 得るべきところはどこかを慎重に考えた結果が、今働いているところではないということであるならば、次に問うべきはそれはなぜかである。組織の価値観になじめないからか、組織が堕落しているからか。

 もしそうであるならば人はダメになる。自らが価値ありとするところで働くのでなければ、人は自らを軽く見るようになる。

 「自らが所を得ていないとき、あるいは組織が腐っているとき、あるいは成果が認められないときには、辞めることが正しい選択である。出世はたいした問題ではない」(『プロフェッショナルの条件』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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