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男の食育 笠井奈津子

栄養ドリンクは眠気やだるさを誘発していた!?
残業中、本当に効く“ここぞの一杯”とは

笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]
【第6回】

差し入れの栄養ドリンクを
すぐに飲んではいけない?

ちょっと待って!その一口が余計に疲れを加速させていませんか?残業中にこそ避けたいものは…

 残業中に上司が差し入れてくれた栄養ドリンク。まずは、「ありがとうございます!」と御礼を言いますよね。でも、そのときすぐ口にするかどうかは慎重に判断するのが正解です。

 栄養ドリンクを常飲している栄養士というのはあまりみかけません。でも、自ら買うことがないにしても、他の方からいただいて、あと2、3時間やりきれば終わるときだったら、私も口にすることがあるかもしれません。一方で、深夜0時をまたいで、睡魔とも戦うであろう時間になることが予想されるなら、もしくは、そうした残業が長い日数に渡るのであれば、「あとでいただきます!」といってそっとデスクの引き出しに仕舞い込みます。

 ほとんどの栄養ドリンクに多く含まれるカフェイン。それは、一時的には脳を活性化し、パワーがみなぎったように感じることがあるでしょう。ですが、栄養ドリンクには砂糖も多く含まれているので、血糖値が急上昇したのち、血糖値が急降下して、1~2時間のうちに眠気やだるさを誘ってしまいます。

 そもそも、あと1、2時間なら気合だけでも乗り切れるときってありますよね。何かに頼りたくなるのはそれ以降。栄養ドリンクを摂ることによってその最初の数時間をしのぐことはできても、長時間にわたって頑張れるわけでも、ましてや、永続的に疲れにくい身体になるわけでもないことは、皆様の経験からも明らかなはずです。

 また、「タウリン配合」という表示にひかれることもあると思います。CMなどでおなじみの成分で、誰もが良いイメージを持っているのではないでしょうか。実際、タウリンには疲労回復、肝機能を高めるなどの作用や、血圧を下げる、コレステロール値を下げるなど、ビジネスマンが求める働きが期待できます。

 でも、それは栄養ドリンクでないと摂取しにくいものかといえば、そうではありません。タウリンは、魚介類に多く含まれます。たとえば、「タウリン1000mg配合」とうたわれていたとして、それをタコにおきかえると、おおよそタコの足1本分で同等の量を摂取できます。大き目の牡蠣を5個いただけば、1000mgすら超えてしまいます。

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笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]

東京都生まれ。聖心女子大学文学部哲学科を卒業後、栄養士免許取得。現在、栄養士、食事カウンセラー、フードアナリストとして活躍中。都内心療内科クリニック併設の研究所での食事カウンセリングやセミナーなどで、これまでに携わった8000通り以上の食事記録をもとに食事指導を行っている。また、“食卓に笑顔を”の願いのもと、『Smile table』を主宰し、ビジネスマン向けに企業内研修、カウンセリングをするほか、ワークショップなども実施している。最新の情報などはこちらへ。
著書には『甘い物は脳に悪い』『成功する人は生姜焼き定食が好きだ』がある。
文化放送「オトナカレッジ・健康学科」に隔週木曜日出演中。詳しくはこちらから→オトナカレッジHP
ポッドキャスト「オトナカレッジ・聴く図書館」でも聴けます。番組紹介動画はこちら

 


男の食育 笠井奈津子

目、肩や腰の痛み、毛、お腹周り、ニオイ……。男も年を重ねれば重ねるほど、若い頃は気が付かなかった悩みに振り回されることになる。そんなとき、対策の1つになるのが「食」だ。しかし、男性が自分で正しいと思った対策するのには、注意が必要だ。実は思い込んでいる知識が勘違いであるばかりか、症状は悪化、さらに若さを一層失うことになりかねないからだ。この連載では、そんな「食」の知識に未だ乏しいミドル男性に対し、若い頃と変わらない身体を保ってもらう「男の食育」を行っていく。

「男の食育 笠井奈津子」

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