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竹中平蔵・上田晋也のニッポンの作り方

外資襲来! 規制は是か非か

「外資規制」の失敗は元から正せ!

竹中平蔵 [慶應義塾大学教授 グローバルセキュリティ研究所所長],上田晋也 [タレント]
【第14回】 2008年7月14日
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上田 今回のテーマは「外資」です。まずは最近の外資をめぐる株式取得問題に関するニュースをおさらいしてみましょう。

 まず思い浮かぶのが、2007年8月に起きたスティール・パートナーズによるブルドックソース買収事件。さらに今年2月、豪投資銀行マッコーリーが日本空港ビルデング株の20%弱を取得したのをきっかけに、一気に外資規制論争が巻き起こりました。続いて英投資ファンドのザ・チルドレンズ・インベストメント・ファンド(TCI)が、Jパワー株の追加取得を申請しましたが、日本政府が中止を勧告。

 そして、スティール・パートナーズほか外資が50%弱の株式を保有するアデランスホールディングスでは、今年5月の株主総会で、社長を含む7人の取締役の再任決議が否決されました。最近のニュースでこの事件が一番大きいでしょう。

竹中 アデランスの件に関しては、外資というより、単純に経営上問題があったから否決されたのだと思いますが、いずれにせよ経営者は「物を言う株主」を否定すべきではありませんね。

上田 竹中さんは外資規制問題のどのあたりに注目されていますか?

竹中 特に日本空港ビルデングとJパワー問題です。このケースは根本から検討し、国民的議論をしなければいけない問題です。

「安全保障上の理由」は
あまりにも筋違いな発言

上田 では、日本空港ビルデング事件についておさらいしてみましょう。

 羽田空港内の商業施設の管理運営をおもな事業としている東証一部上場企業で、今年の2月に豪投資銀行マッコーリーが株の20%弱を取得して筆頭株主になりました。この騒動は思わぬ余波を呼び、国土交通省が2009年度以降上場予定の成田国際空港株式会社など、空港施設に対する外資規制を行なう法案を準備していることが発覚。この「外資規制法案」は国内外から強い反論を招いたため見送られましたが、外資規制の動きはいまだにくすぶり続けています。そもそも、外資規制論が持ち上がった理由は何ですか?

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竹中平蔵 [慶應義塾大学教授 グローバルセキュリティ研究所所長]

1951年生まれ。一橋大学経済学部卒業後、日本開発銀行に入行。ハーバード大学、ペンシルバニア大学客員研究員、大阪大学助教授、慶應義塾大学教授などを経て、01年より小泉内閣で金融担当大臣、経済財政政策担当大臣、郵政民営化担当大臣、総務大臣を歴任。04年から06年まで参議院議員。

上田晋也 [タレント]

1970年生まれ。お笑いコンビ「くりぃむしちゅー」メンバー。早稲田大学教育学部中退。91年に有田哲平とコンビ結成。レギュラー出演番組多数。


竹中平蔵・上田晋也のニッポンの作り方

経済学者・竹中平蔵と、くりぃむしちゅーの上田晋也が、毎週楽しくわかりやすく日本の経済を解説。同名テレビ番組(BS朝日、朝日ニュースター)の一部を再構成してお届けします。

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