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社内政治の教科書
【第9回】 2014年12月24日
著者・コラム紹介バックナンバー
高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

社内では「見返り」を期待せずに与える!
ただし、単なる「善人」になってはダメ

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「返報性の原理」は、社内政治を考えるうえで重要なテーマです。ご存じのとおり、「返報性の原理」とは、相手に対して何らかの価値あるものを提供することで、相手が自分に対して報いなければならないと強く感じることです。これは、影響力の源泉となります。なぜなら、相手が「報いなければならない」と思っている心理をテコに、その人にこちらの意図に沿った行動を自主的にとってもらえる可能性が高まるからです。政治力の有無は、どれだけ多くの人に「返報性」を感じてもらえているかにかかっていると言えるのです。

協力的なネットワークをつくる方法

 政治力とは、「人を動かす力」です。

 そのため、政治力の有無は、どれだけ多くの人に「返報性」を感じてもらえているかにかかっていると言えます。

 そこで重要となるのは、まずはじめに、あなたができるだけ多くの人に「何らかの価値あるもの」を提供する必要があるということです。職場では、そのチャンスは無限にありますから、それを最大限に活かせばいいのです。

 たとえば、困っている人がいれば助けてあげる。小さなことでもかまいません。コピー機の操作で手間取っている人がいれば、操作方法を教えてあげる。仕事で悩んでいる部下がいれば、相談に乗ってあげる。他部署のトラブル解決に、手を貸してあげる……。

 こうしたことを、日頃、地道に積み重ねておけば、いざ、あなたが困ったときには手を差し伸べてくれる人が現れるでしょう。あるいは、何かお願いごとをしても、快く引き受けてもらえるはずです。

 もちろん、誰かがあなたに「価値あるもの」を提供してくれたときには、それに対する何らかの「お返し」をしなければなりません。こうして、お互いに「返報性の原理」を働かせることで、好意的な人間関係を深めるとともに、信頼関係を構築することができるわけです。

 このような協力的なネットワークを社内に広く深くつくることができれば、あなたは一定の政治力を手にすることができるでしょう。

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    高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

    1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
    株式会社セレブレインホームページ
    高城幸司氏ブログ

     


    社内政治の教科書

    社内政治――。ネガティブな印象をもつ言葉ですが、実は「政治力」がなければ管理職は務まりません。どんなに優れたアイデアがあっても、組織を動かせなければ何ひとつ実現できないからです。部署間対立、横暴な上司、反抗的な部下……。こうした「現実」のなか社内政治を生き抜く鉄則を紹介します。

    「社内政治の教科書」

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