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社内政治の教科書
【第11回】 2014年12月26日
著者・コラム紹介バックナンバー
高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

「また、あいつに出し抜かれた!」と騒いでも遅い!
「重要情報」にいち早くアクセスする方法

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「情報」は武器です。国際政治においても、インテリジェンス(諜報活動)が国力を左右していますし、ビジネスの世界においても、情報感度の高い会社やビジネスマンが有利に仕事を進めています。それは、社内政治においても同じです。社内の重要情報を公式発表前に入手できる人が、強い政治力を手にするのです。逆に、情報感度が鈍い人は、ライバルに簡単に出し抜かれてしまいます。では、どうすれば「情報力」を高めることができるのでしょうか?

「重要情報」に早く
アクセスできる者が勝つ

  社内政治における「情報」「インテリジェンス」というと、不正経理の資料を入手してクーデーターを起こすとか、敵対する部署の製品の欠陥に関する隠蔽工作を暴くなどといった、ドラマチックなことを思い浮かべるかもしれません。たしかに、そういうウラ情報は、社内政治を大きく動かす情報ではあります。

 しかし、一課長がなかなか入手できるものではありませんし、そういう情報を嗅ぎまわるのは危険すぎます。ここで問題にしたいのは、そうしたごく限られた人間が握っているウラ情報ではなく、社員ならば誰でもアクセスできるオープンな情報です。

 社内には、日々、膨大な情報が流通しています。
 市場に向けた新製品のリリース情報から、社内報などに載る全社的情報、部署内で一斉送信される業務メールや会議の議事録などの公式情報まで。さらに、「役員会議で新規事業の話が出ているらしい」「社内横断プロジェクトが検討されているらしい」という非公式情報から、日常会話でやりとりされる「○○さんが退職するそうだ」といった個人情報まで、種々雑多な情報が飛び交っています。

 重要なのは、その膨大な情報の「上澄み」をすくい取って、上手に活用することです。これができる人は、社内で有利な立場に立つことができ、そうでない人は不利な立場に追いやられてしまいます。情報力が政治力に直結するのです。

 たとえば、「役員会議で新規事業の話が出ているらしい」という非公式情報が入ってくるかどうかは、決定的な差を生み出します。多くの場合、担当部署などの細部が決定したうえで、こうした情報は公式発表されます。その前に情報を入手して、「その事業は自分の部署に関係するのか?」「間接的な影響はあるのか?」「有望な事業か?」「自分の部署に引っ張ってくることができるか?」などと、他の課長に先駆けて検討・準備・アクションできるかどうかが命運を分けます。

 あるいは、情報を掛け合わせることで、社内動向を察知することもできます。

 たとえば、BtoBのサービスを担当している部署の人物が抜擢されたと発表されたとします。その情報だけでは、単にその人が優秀で抜擢された可能性も考えられます。

 しかし、そこに、かねてから上層部でBtoB部門とBtoC部門が対立していたという情報が加わればどうでしょうか? もしかすると、この抜擢人事は、BtoB部門が勝利をおさめた証拠かもしれません。だとすれば、今後、会社はBtoCよりBtoBのサービスを重視していく可能性が高いと推測できます。であれば、その真偽を確認したうえで、それが自分の部署に与える影響を考慮して、なんらなかの準備をしておけば、状況変化に適切に対応できるでしょう。

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
株式会社セレブレインホームページ
高城幸司氏ブログ

 


社内政治の教科書

社内政治――。ネガティブな印象をもつ言葉ですが、実は「政治力」がなければ管理職は務まりません。どんなに優れたアイデアがあっても、組織を動かせなければ何ひとつ実現できないからです。部署間対立、横暴な上司、反抗的な部下……。こうした「現実」のなか社内政治を生き抜く鉄則を紹介します。

「社内政治の教科書」

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