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宿輪ゼミLIVE 経済・金融の「どうして」を博士がとことん解説

【新連載】宿輪ゼミLIVE
ドイツは経済も強く財政も安定していますが、
なぜ日本は財政改革ができないのでしょうか?

宿輪純一 [経済学博士・エコノミスト]
【第1回】 2014年12月24日
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Facebook等でなんと6600人以上のメンバーを持つ「宿輪ゼミ」。働きながら経済学博士を取得し、東京大学大学院、早稲田大学、慶応義塾大学経済学部などで非常勤講師として12年教鞭を執ってきた宿輪純一先生(51歳)が行っている「経済・金融」を中心とした公開講義だ。宿輪先生を慕う学生ボランティアによって運営されるこのゼミは、2006年4月の初回開催以来、この12月で170回を数えた。

会場は東大の近くの公民館、参加者は社会人が7割だが、学生や主婦も集まる。扱うテーマは「国際経済・金融の情勢」「アベノミクス」「円の行方」「経済指標の視方」から「人間学」まで幅広く、時には財務省、金融庁、経済産業省、日本銀行などの当局幹部のゲストを招いた特別講義も行う。最もホットで一番わかりやすい「経済・金融」講義をお届けする。

財政赤字削減のめどが立たない日本
欧州経済を支えるドイツ

 衆議院選挙は予想通り自由民主党の勝利に終わり、その結果として、安倍政権の政策は「アベノミクス2(第2弾)」として、今後よりパワーアップすることになるでしょう。

 アベノミクス、特に金融政策の最重要の目標は「インフレ率の上昇(インフレターゲット)」ですが、財政赤字(国の借金)は拡大し、景気の回復も強くは感じられません。逆に実質賃金が下がっているために生活は苦しくなってきているようです。

 それに対しドイツは財政赤字が少なく、経済も強い。日本との差はいったいなんなのでしょうか。1977年頃には「米日独機関車論」などと言われ、日独は同格の印象がありましたが、ここにきて日本とはずいぶん差が開いてしまっています。

 GDP対比政府総債務残高(2013年)でみると(概数)、日本が約240%でダントツの世界1位、ドイツがなんと約80%、ちなみに第2位のギリシャは約180%です。しかも、ドイツは来年2015年に財政を黒字化または均衡させる公約を達成する見込みです。日本は来年2015年に基礎的財政収支(プライマリーバランス)赤字の半減、そして2020年に黒字化する公約でしたが、2015年の半減という目標は難しくなりました。貿易(2013年)をみてもドイツの貿易黒字は大きく世界2位で2300億ドルの黒字(1位は中国)、日本は700億ドルの貿易“赤字”となっています。現在、ドイツは、欧州経済を支えているほどの経済の強さがあります。

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宿輪純一[経済学博士・エコノミスト]

しゅくわ・じゅんいち
 博士(経済学)・エコノミスト。帝京大学経済学部経済学科教授。慶應義塾大学経済学部非常勤講師(国際金融論)も兼務。1963年、東京生まれ。麻布高校・慶應義塾大学経済学部卒業後、87年富士銀行(新橋支店)に入行。国際資金為替部、海外勤務等。98年三和銀行に移籍。企画部等勤務。2002年合併でUFJ銀行・UFJホールディングス。経営企画部、国際企画部等勤務、06年合併で三菱東京UFJ銀行。企画部経済調査室等勤務、15年3月退職。4月より現職。兼務で03年から東京大学大学院、早稲田大学、清華大学大学院(北京)等で教鞭。財務省・金融庁・経済産業省・外務省等の経済・金融関係委員会にも参加。06年よりボランティアによる公開講義「宿輪ゼミ」を主催し、4月で10周年、開催は200回を超え、会員は“1万人”を超えた。映画評論家としても活躍中。主な著書には、日本経済新聞社から(新刊)『通貨経済学入門(第2版)』〈15年2月刊〉、『アジア金融システムの経済学』など、東洋経済新報社から『決済インフラ入門』〈15年12月刊〉、『金融が支える日本経済』(共著)〈15年6月刊〉、『円安vs.円高―どちらの道を選択すべきか(第2版)』(共著)、『ローマの休日とユーロの謎―シネマ経済学入門』、『決済システムのすべて(第3版)』(共著)、『証券決済システムのすべて(第2版)』(共著)など がある。
Facebook宿輪ゼミ:https://www.facebook.com/groups/shukuwaseminar/
公式サイト:http://www.shukuwa.jp/    
連絡先: info@shukuwa.jp

 


宿輪ゼミLIVE 経済・金融の「どうして」を博士がとことん解説

「円安は日本にとってよいことなんでしょうか?」「日本の財政再建はどうして進まないのでしょうか」。社会人から学生、主婦まで1万人以上のメンバーを持つ「宿輪ゼミ」では、経済・金融の素朴な質問に。宿輪純一先生が、やさしく、ていねいに、その本質を事例をまじえながら講義しています。この連載は、宿輪ゼミのエッセンスを再現し、世界経済の動きや日本経済の課題に関わる一番ホットなトピックをわかりやすく解説します。

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