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ビジネスモデルの破壊者たち
【第326回】 2014年12月25日
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瀧口範子 [ジャーナリスト]

IoTから人工知能まで
2015年注目の10大テクノロジーを展望

 クリスマス直前のアメリカは、今年第3四半期のGDPが5%であったと発表され、これまでになく明るい気分に包まれているようだ。ここのところガソリン料金も下降していて、消費者の心の重荷が少し減っている。

 さて、テクノロジーにとって2015年はどんな年になるのか、明るいのか。いくつかの予想も拾いながら伝えたい。

(1)セキュリティーの強化

 現在進行中のソニーのハッカー問題も含め、2014年はセキュリティー上の問題が目立った。ターゲット、ホームデポなど大規模な情報流失事件が続き、企業にとって消費者の信頼を保持するためには、こうした攻撃の餌食になってはならない。『コンピュータ・ワールド』が行った調査では、46%の企業IT担当者が、2015年はセキュリティー関連の製品開発に今年以上に投資すると答えたという。これが注目される分野になるのは確かだ。

(2)ファブレット人気

 スマートフォンとタブレットの中間のサイズで、双方の機能を備えたファブレットは、このまま定着しそうだ。iPhone6の成功も影響を与えている。長年、あんなサイズのスマートフォンを持ち歩くとは想像できなかったが、携帯するデバイスの数を最小限化することにいつも頭を悩ませているユーザーにとっては、これが最終的な解決策になるかもしれない。

(3)コラボレーションツールの発展

 クラウド上で共同作業を行ったり、チャットをしたりするコラボレーションツールはますます広まり、その機能も充実していく。それに伴って、これまでのオフィス作業ツールやメールの利用が減っていく可能性もある。

(4)IoTの拡大

 インターネットに接続した製品がますます身の回りに増える。それらをまとめてコントロールしたり、またそこにシームレスに新しい製品を付加したりする機能性が求められるようになっている。また、クラウドでビッグデータを解析するのではなく、IoTの近くで小さなデータを解析するフォグコンピューティングにも注目が集まる。さらに業界にとっては、標準化も大きな課題。

(5)3Dプリンティングはまだ成長

 調査会社ガートナーによると、世界中の3Dプリンターの出荷は2015年に前年度から98%の成長を見せるという。さらに2016年は出荷数が2倍になると見込まれており、今後数年は3Dプリンターの確実な成長期だ。家庭用、ホビイスト用のものを超えて、産業界での利用が増え、また生物医学分野など新しい使い方が加えられていく。

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瀧口範子 [ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。


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シュンペーターの創造的破壊を地で行く世界の革新企業の最新動向と未来戦略を、シリコンバレー在住のジャーナリストがつぶさに分析します。

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