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見えてきた!電子図書館と出版社のWin-Winな関係
米OverDrive社とタッグを組んだ
電子取次メディアドゥの挑戦

待兼 音二郎
2015年1月7日
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 地方都市の駅前で、そして大都市でも地域の商店街で、書店がどんどん店じまいをしている。一方で増えたのがスマートフォン利用者だ。電車でも、喫茶店でも、スマホ族ばかりが目につくようになった。

 そんななか、電子取次大手・メディアドゥが電子図書館ビジネスに乗り出そうとしている。2014年5月、米国公共図書館の9割以上にシステムを提供している最大手OverDrive社との業務提携を発表し、15年4月の正式サービス開始を目標に、全国の図書館を対象にマーケティングやセールスを続けているのだ。

 電子取次としてスマートフォン向け電子書籍配信に強みをもつ同社がなぜいま、図書館に目を向けたのだろうか?

書籍の販売部数を上回る
図書館での個人貸出冊数

急増するスマホ利用者向けの電子書籍にチャンスを見出す(メディアドゥの溝口取締役)

 「約10年前と現在の電車内を撮影した2枚の写真をご覧ください。雑誌や本を読む人がめっきり減り、スマホを見つめる人ばかりになっています」

 メディアドゥの溝口敦・取締役事業統括本部長が、スライドを切り替えつつ壇上から語る。2014年11月初頭、第16回図書館総合展の会場内で開かれた、メディアドゥ主催フォーラムでの一コマである。

 「写真が象徴するように、我々の余暇時間の受け皿が、紙媒体からスマホへとシフトしたのです」

 「その波にうまく乗ったのがゲーム業界でした。ちょっとした空き時間にスマホでパズドラをやる。そんな人をあちこちで見るようになりました。しかしスマホでは、電子書籍を読むこともできる。スマホの利用で多いのは動画、音楽、ゲームで、電子書籍は11%しかない。限りある余暇時間を人がスマホにあてるなら、もっと電子書籍を選んでもらいたい。そこに電子取次としての強みが活かせる。スマートデバイスへ“本”を溶けこませる――それが我が社のミッションです」

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