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本の要約をクイズ形式にして販促するアプリが登場
ビッグデータ分析によるマーケティング機能も

大来 俊
2015年1月15日
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低調な出版界を救うか?
「Bookドリル」の可能性

 「書籍や雑誌が売れない」と言われ続けて10年近く経つ。2013年の出版全体の推定販売額は1兆6823億円と、前年比3.3%減になり、ピークだった1996年の2兆6564億円からは実に4割も減った(出版科学研究所調べ)。雑誌広告収入の落ち込みも深刻で、今後も広告収入増が見込めない中、書籍や雑誌自体が売れるか否かが収益を大きく左右する構造になっている。

 一方、最近はビジネスマンや経営者などが自著を出版するケースが多くなっている。個人向けの出版セミナーや販売プラットフォームが軒並み増え、一般人が紙の本や電子書籍を出すハードルも格段に下がった。しかし、世に送り出したはいいが、思ったように売れない厳しい現実に直面することがほとんどだろう。当たり前の話だが、出版社にとっても、著者にとっても、「どうやって売ればいいか」が最大の悩みだ。

iPhoneやAndroid端末に対応したアプリ。トップ画面には様々な書籍のドリルが並ぶ。ドリルの問題は三択で、ユーザー登録すると正解と著者からのアドバイスが確認できる。結果などはSNSでシェアが可能だ

 こうした出版物の販促問題を解決する1つのサービスが、ベンチャー企業・ライムスが2014年8月に本格スタートした「Bookドリル」だ。

 書籍や雑誌の要約をクイズ形式の「ドリル」にして、スマートフォンのアプリやPCのWebサイト上で、一般ユーザーに提供するというユニークなもの。クイズは3問~50問の間で設定可能で、ユーザーは数分の隙間時間にクイズを楽しみながら解くことで、書籍、雑誌の内容を大まかに把握できる。関心が深まれば、本体の購入につなげられ、新たな販促のフックになることが期待できる。

 ユーザー側の利用料は無料。ドリルを提供する出版社や著者側も、自らクイズの問題を作成する場合は無料でサービスを導入できる。クイズは書籍や雑誌の内容を元に設問と3択の回答選択肢などを作るだけの簡単なもので、それらを専用の管理画面に設定するだけで、自動的にアプリやWebサイトにアップロードされる。問題の作成が面倒であれば、同社に作成代行も依頼可能だ(10問3万円~)。ライムスは他に、アプリ上に表示されるアフィリエイト広告でも収益を得る。

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