「黄金の3分割」で論理的思考が身に付く
――なぜ“方眼ノート”を使う必要があるのでしょうか。
高橋 部屋の片づけも、思考の整理も、そのカギを握るのは「整理棚」の用意です。例えば、方眼ノートで、本棚の仕切り棚のように「3分割」して「黄金の3分割」というルールでノートをとることで、後から振り返っても、右から論理の展開がひと目でわかるように書かれたノートになるんです。
そして、この「3分割」で論理的に思考を整理できる「仕切り棚」を用意するのに最も適したのが方眼ノートなのです。
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「黄金の3分割」とは、「事実・解釈・行動」の3つのスペースに分けて情報を整理する「思考のフォーマット」です。外資系コンサルティング会社ではおなじみです。
例えば、問題解決。まずは左のスペースに、その問題に関連する「事実」を列挙していき、つづいて真ん中のスペースに、その列挙した「事実」を踏まえての「解釈」を書き出していき、最終的に右側のスペースにとるべき「行動」を書き出します。
よく、「ノートは一生懸命とるけど、行動できない」ということを耳にしますが、それは「行動」を書き出すスペースをあらかじめ用意したノートを使っていないのが原因かもしれません。
――『頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?』は従来の「ノート本」とは何が違うのでしょうか。
thinknote.jp編集長。 新刊『頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?』。既刊『すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術』は11刷5万部、kindle本Best of 2012。他4冊の著作。
高橋 これまでのノート本で語られることのなかった「3つの現実」をお伝えできたと思っています。
「3つの現実」とは、何かというと、ひとつ目は、99%の人はノートのとり方を教えてもらったことがないこと。
2つ目は、その一方で、東大合格生やマッキンゼーなど外資系コンサルティング会社に勤めている方をはじめ頭がいい人には「必ず成果の出る思考の型=方眼ノート」があること。
3つ目は、仕事も勉強も「結果がいまひとつ…」だとしたら、それは能力や経験まして才能のせいではなくて、「ノートが原因」だったのかもしれないということ。この「3つの現実」を前提とした上で、「たった1つのアクション=方眼ノートを使う」ことで、みるみる「6つの能力」が上がることを、具体的なエピソードとテクニックを交えてお伝えしています。
例えば、その中のひとつとして、大前研一氏のような方でも、「方眼ノート」と「思考の型」を使うことを徹底していることをお話ししています。「方眼ノート」を使い「黄金の3分割」を実践すれば、確実に「毎日のノートで論理的思考力が身に付く」ことを知ってもらいたかったのです。