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【大阪府】 「笑い」や「しゃべくり」で息苦しさを吹き飛ばす!

都道府県データ:Vol.11

岩中祥史 [出版プロデューサー]
【第11回】 2009年3月11日
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 世の中で大阪人ほど個性的な人たちはいないという見方は、全国的に定着しているように思われる。

 たしかに、テレビで見かける若手芸人には大阪出身者が圧倒的に多い。テレビも含め、人前で堂々と演技をするという意味では、オリンピック(夏季・冬季を通じ)で金メダルをいちばん多く獲得しているのが大阪出身者であるというデータも、なるほど納得できるというものだ。要は、少々のことではけっして臆さない、ビビらないということだろう。

 芸能界に多くの人を送り込んでいるのは大阪府と福岡県だが、この2つに共通するのは、とにかく古い時代から、大げさな言い方かもしれないが、世界中の人たちと交際があったことである。

 といっても、中国・朝鮮・東南アジア一帯、さらにスペインやポルトガルといった国々のことだが、それでも、他県の人たちが2000年以上にわたって同じ地域の人たちとしか接していないことと比べると、感覚や気質が違ってくるのは想像に難くない。

笑いは、息抜き?

 大阪府の場合、特に古くから開けている旧市街地を中心とした地域について言えることだが、とにかく狭い。今でも、市内を歩いて感じるのは、息苦しいばかりの町並みである。その上に高速道路が縦横無尽に走っているものだから、よけい息苦しさを実感する。「夏の暑さは日本一」とよく言われるのもそのせいだろう。

 そういうところに長く住んでいれば、どうしたって、息抜きが必要になってなってくる。「皆が芸人」と思わせるようなギャグの洪水も、その一環にちがいない。笑いやしゃべくりを共有することによって、狭苦しさがらくるいらだちを吹き飛ばそうとするわけだ。

 歩行者用信号機に「あと何秒」などという表示があるのは全国で大阪だけだが(最近、同じものを大阪市の姉妹都市・上海で見かけ、笑ってしまった!)そういうことをしたくなる気持ちもよく理解できる。

 大阪人との付き合いでは、広々とした余裕のある気持ちを失わないようにすることがなにより大事なのではないか。

◆大阪府データ◆県庁所在地:大阪市/県知事:橋下徹/人口:883万4433人(H21年2月1日現在)/面積:18万9772ha/農業産出額:336億円(H18年)/県の木:いちょう/県の花:うめ、さくらそう/県の鳥:もず

データはすべて、記事発表当時のものです

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岩中祥史 [出版プロデューサー]

1950年、愛知県生まれ。東京大学文学部卒。出版社に勤務後、独立して編集企画会社エディットハウスを設立し、現在、代表。著書に、最新刊『日本を変える「名古屋脳」』(三五館)、『アナログ主義の情報術』(梧桐書院)、『出身県でわかる人の性格』『札幌学』、『博多学』、『名古屋学』(新潮文庫)などがある。各県の気質を調査した、現代県民性評論の第一人者。

 


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