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転職で幸せになる人、不幸になる人 丸山貴宏

「大企業出身者」が転職市場で敬遠される理由

丸山貴宏 [株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役]
【第7回】 2015年1月26日
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大企業出身者は転職すると
なぜ「頭打ち」になるのか?

 以前、有名な大企業に勤める人が転職市場に出てくると、希少性も手伝って大いに人気を集める時代がありました。しかし最近は状況がまったく変わっています。大企業出身者であるがゆえに敬遠される傾向があるのです。

 たとえば先日、誰もが知っている大企業に勤める30代後半の転職希望者をある中小企業の経営者に推薦したところ、ストレートにこう言われました。

 「大丈夫、この人?」

 大企業出身者が敬遠されるようになったのは、もちろん理由があります。多くの場合、大企業出身者ははじめて転職した会社で「頭打ち」になるからです。「頭打ち」とは思い通りにいかないことがいっぱい起こり、うまく活躍できなかったり本来の力を発揮できなかったりすることを指します。

 大企業では当たり前のようにあった有形無形のリソースが、中小企業やベンチャー企業に行くとほとんどありません。そのため、大企業で働いていたときと同じようなパフォーマンスが発揮できなくなってしまうのです。

大企業の中は世間と隔絶した
居心地のよい別世界

 とくに大企業と中小企業で差が大きいのは「人材」というリソースです。やはり大企業のほうが相対的に優秀な人材が多く、中小企業は少ないのが現実です。つまり、大企業出身者が中小企業に転職してそこで配属された部署のメンバーたちは、以前の職場と比べ力は大きく劣ることが多い。変わった人、一癖も二癖もある人も珍しくありません。

 社長から与えられたミッションの実現に動こうとしても、そういうメンバーに大企業時代と同じようにコミュニケーションをとってもあまり通じないし、動いてもくれません。ときには足を引っ張られるようなことすら起きます。

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丸山貴宏 [株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役]

1986年滋賀大学経済学部卒業後、リクルート入社。7年間人事担当採用責任者として新卒、中途、留学生、外国人など多岐にわたる採用を担当し同社の急成長を人材採用の側面から支える。退職後現社を設立。リクルートで実践した「企業力を超える採用」の実現のため1000社を超える顧客にそのノウハウを提供、さまざまな分野の支援を実現。また個人へのキャリアコンサルティングは1万名を超え、「個人の本気に火をつける」面談には定評がある。49歳。1963年生まれ、いて座。

 


転職で幸せになる人、不幸になる人 丸山貴宏

35歳以上の転職がもはや当たり前の時代になり、これからはより多くの人が転職を意識することになる。しかしそのときに「転職の作法」を全く知らないがために、失敗し続けてしまっては本末転倒だ。この連載では、失敗した人を具体的な事例として出しながら、何が悪かったのか2万人を見てきた転職コンサルタント丸山貴宏の視点で一刀両断。成功へと導く手助けをします。

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