3つのコツでストレスゼロの
実家の片づけが実現する!

 子ども世代はつい、雑誌やテレビで見た「オシャレなお家」こそが片づけのゴールだと思ってしまいます。しかし、「実家の片づけ」のゴールは、親が安心して安全に、健康に暮らせる家にすることです。
 決して、子ども世代が考える雑誌に出てくるようなモデルルームのような家ではありません。そのためには、最初に次の3点に注意する必要があります。

 (1)スッキリ片づけすぎない
 (2)正論より習慣を優先する
 (3)ゴール設定を共有する

 ひとつずつ詳しくご説明していきましょう。

 まず(1)の「スッキリ片づけすぎない」は、意外だと思われるかも知れませんね。子ども世代は何事もシンプルが主流です。きれいな家と聞くと、知らず知らずのうちに片づけてしまいます。

 しかし、「もったいない世代」の親たちにとって、スッキリした家というのは、イコール物がない家です。貧しい時代を生き、物で生活を彩ることで安心感を得てきた親世代は、物に囲まれている生活こそが豊かさの象徴でした。そんな我が家から突然物がなくなってしまうと、不安になります。
 今ある実家の姿は、「親なりに創意工夫を凝らした結果」です。親は物が溢れていてもちっとも困ってないし、わざわざ物を減らして不安を増やしてまできれいな家に住みたいとは、これっぽっちも思っていません。