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ぼくは「技術」で人を動かす――リーダーの「つまずきと勘違い」に効くレシピ
【第2回】 2015年2月10日
著者・コラム紹介バックナンバー
高島宏平 [オイシックス株式会社 代表取締役社長]

「発信力」だけでは誰もついてこない!?
チームリーダーの意外な盲点「受信力」

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「こんなにアツく語っているのに、響かないなんて!」
「どんな伝え方なら、自分の指示は伝わるのか……」
チームで成果をあげるには、メンバーを巻き込まなければなりませんが、そのためにどんなコミュニケーションをすればいいか、悩んでいませんか? ミーティングで言葉が空回りしはじめたのなら、それは「つまずき」のサイン。チームは空中分解寸前かもしれません。
「悩めるチームリーダーにこそ、『技術』が必要だ」との思いで『ぼくは「技術」で人を動かす』を執筆したオイシックス社長高島宏平氏が、とっておきの「レシピ」を紹介! 今回のテーマは、リーダーにとっての必須のスキル、「コミュニケーション」です。

【リーダーのつまずき】
どんなにアツく語っても、
メンバーが白けてしまって動いてくれない

  リーダーにとって、「観察」がいかに大切なのか、ということは、何度強調してもしすぎということはありません。

 チームリーダーがメンバーとコミュニケーションを取る際も例外ではなく、非常に大切なのは観察です。チームができたばかりのときは、特に重要なリーダーのアクションとなります。

観察とは、言葉を変えると「積極的受信」といえます。

 リーダーのコミュニケーションというと、いかに語り、いかに伝え、いかに導くかといった、“発信型のコミュニケーション”ばかり意識されます。人を巻き込もうと思うと、一生懸命に発信したくなるのはあたりまえです。

 しかし、リーダーにとっては、発信だけではなく受信も等しく重要です。メンバーの言葉を、逃さず受信しなければなりません。言葉にならないメッセージも、観察によって積極的に受信するのです。

 ・指示をしたとき、うなずき方が普段と違っていないか?
 ・「大丈夫です」と答えながら、不安な表情をしていないか?

 私は、自分が何か話している間のメンバーのリアクションを、念入りに観察しています。違和感があれば、そこに注目します。

 人は想像以上に思っていることを顔に出します。自分が話しているときは「見られている」という意識が働くのでつくられた表情ということもありますが、人の話を聞いているときは、「自分は発信側ではないから見られない」と思っているためか、油断して素の表情を浮かべます。これは、絶好の受信チャンスです。

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高島宏平 [オイシックス株式会社 代表取締役社長]

1973年、神奈川県生まれ。東京大学大学院工学系研究科情報工学専攻修了。大学時代は、学生の国際交流活動などのサークルに熱中。大学院時代に、自らベンチャー企業を立ち上げ、インターネット事業を手がける。1998年、大学院修了と同時に、外資系コンサルティング会社のマッキンゼーに入社。Eコマースグループのコアメンバーとして活躍。
2000年6月に「一般のご家庭での豊かな食生活の実現」を企業理念とするオイシックス株式会社を設立し、同社代表取締役社長に就任。生産者の論理ではなくお客様の視点に立った便利なサービスを推進し、2013年3月に東証マザーズに上場。
ほかに、開発途上国の飢餓と先進国の肥満や生活習慣病の解消に同時に取り組むNPO法人「TABLE FOR TWO International」理事、東日本大震災によって被害を受けた東日本食品関連産業の長期的支援を目的とした一般社団法人「東の食の会」代表理事、震災孤児や震災遺児をはじめとした被災児童に対してリーダーシップ教育を行う教育支援事業「BEYOND Tomorrow」の理事をつとめている。
2007年、世界経済フォーラム(ダボス会議)の「ヤング・グローバル・リーダーズ」に選出。2008年に「ポーター賞」、2011年に日経ビジネスオンライン主催「CHANGEMAKERS OF THE YEAR 2011」受賞。著書に、『ぼくは「技術」で人を動かす』(ダイヤモンド社)、『ライフ・イズ・ベジタブル』(日本経済新聞出版社)がある。


ぼくは「技術」で人を動かす――リーダーの「つまずきと勘違い」に効くレシピ

間もなく創業15年、世界で初めて「生鮮食品のネット通販ビジネス」を実現し、2013年には東証マザーズへの上場も果たしたベンチャー「オイシックス株式会社」。このオイシックスを率いる髙島宏平氏を、創業当時最も苦しめたのは、「人」の問題でした。

「こんな寄せ集めのチームで勝てるわけがない!」
「一体感がなく、個人プレーに走るメンバーが多い」
「チームに負け癖がついていて、どこから手をつけていいかわからない……」

経験もカリスマもない26歳の髙島氏が、悩んだすえに見つけたのは、他のリーダーの「スキル」や「技術」を真似すること。「人間性」は真似できないけど、言葉のかけ方や行動習慣といった「スキル」なら真似できる――。
こうした気づきから15年弱、髙島氏がコツコツと集め、この度『ぼくは「技術」で人を動かす』にまとめた「レシピ」の数々から、多くのチームリーダーの悩み、つまずき、勘違いを治療し、さらに勝てるチームづくりに役立つ「レシピ」を紹介します。

「ぼくは「技術」で人を動かす――リーダーの「つまずきと勘違い」に効くレシピ」

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